訳あり家族の重い葬儀話……と思いきやもはや突き抜けると違う方向へ行きました。まさにタイトル通りです。 台風家族 監督 市井昌秀

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映画 その他
映画『台風家族』予告編30秒

オススメできる人

  • とりあえず色々忘れたい

ネガティブと一言に言っても色々あります。

自分が原因のものそうでもないものも様々であり、連鎖するのもまた、特徴の一つと言えるでしょう。

当ブログではネガティブを回避、吸収、調整することを目標としていますが、またその方法も様々です。

ちょっとしたテクニック、考え方、物語、共感、自分にあう方法を見つけるのもなかなか大変です。

しかし、小細工を効かさず様々な悪い感情を吹っ飛ばすのもありといえばありかもしれません。

今回紹介する映画はそんななかなかはっちゃけた映画です。

なかなか大変な内容ですが、逆らおうとしないでください。

一旦身を委ねるのです。

あらすじ

物語が始まる少し前、銀行強盗を起こした一人の男がいました。お粗末な犯行ながらも、彼は捕まらず、妻とともに行方不明になります。

あとは兄弟とその家族だけが残りました。

犯罪者の家族ということもあり、散々な噂や罵倒などを浴びせ続けられて生きてきましたが、ある日、家族が再び集まりました。死亡扱いとなった両親の遺産について話し合うためです。

遺産をめぐるドロドロの争い……になるかと思いきや、思わぬ来客や想定外の秘密、そしてしょうもない争いなどめまぐるしく状況が変わっていきます。

すぐ終わるはずだったお家騒動、犯罪者の烙印をおされた彼らが負の遺産を長引かせることなど望むはずもなく、近づいてきていると予報されていた台風が来るまでには終わるはずでした。

しかし、破壊をもたらすはずの台風が、一つを作り上げるのです。

壊すことも作ることもできなかったものを。

怒涛の展開、まさに台風

アクション映画のような派手さも、ミステリー映画のようなはっとする場面もありません。

しかし、個性……というよりはアクが非常に強い兄弟たちのコント地味たやりとり、そしてちょっとずつわかってくる問題、全てを冷静に達観したようにみつめる少女など、物語がわかってくるのは少しずつですが、動きがとにかく大きい映画です。

もちろん、物語がわかってくるということは、見ているだけでもネガティブになってくるような事件、真相、真実、そしてやらかしなどがあるわけですが、正直全くネガティブ感を感じさせませんし、感じたとしてもすぐ吹き飛ばすような力があります。

そして最後にたどり着く真実はなかなか衝撃が重たいもの……のはずなんですが、やはりどこか吹き飛んだような爽快感のほうが強く、正直見終わった後、妙な達観性がありました。

なんといったらいいやら……。理屈的に何があったわけではないのですが。

色々どうでもよくなりました。

お金ってなんだっけ。

銀行強盗から遺産騒動、そしてその他いろいろな面から見てもお金の問題が絡んできます。

当ブログ内でも何度も言っていますが、お金自体は綺麗でも汚くもありません(衛生的な意味で言うなら汚いほうですが)しかし、言うまでもなくとにかく欲しがる人が多く、また、用途も非常に多いものです。

結果、お金を沢山欲しがる人はろくでもないことに使うだろうという予想が独り歩きしがちであり、結果お金を求める=汚い=お金という先入観が浮かびがちです。

もっと言うならば仮に明確な理由でお金が必要になったとして、理由を隠しつつ、意地汚くお金を求め続ければ、やはりその姿は醜いととられてしまいます。

逆に言えば、品行方正に振る舞っていながらうまくお金を稼いでいてもお金の使い方が汚かったら醜く写るものなのでしょうか?賢い人はきっと悪い部分をうまいこと隠しているような気はします。

結局の所、お金に先入観を持たないのは難しいかもしれませんね。

とはいえこの映画についてはお金はテーマであるようでテーマではありませんが、ちゃんとお金について考えていれば、もしかしたら、映画の展開をある程度予測できるかもしれません。

そして、お金についても、そしてお金を使えないものに関してももう1度考えることになるきっかけとなりうるでしょう。

総評

正直、何かすごい演技が光るわけでも、ハラハラするようなストーリーというわけでもありません。

かなりの訳あり家族が抱えた秘密と繋がり、といったところでしょうか。

最も、ネガティブ感は状況的にひどいはずなのに、全く感じさせないプラスのエネルギーとコメディ感がなかなか良い対比となっております。

そして、この記事を書いている今まさに、当ブログが要約を説明するブログじゃなくてよかったと思っています。正直、話をまとめるのがすごい難しいです。(ブログには書いてませんが自分流に要約はしています)

一応、まとめはしたのですが、人に話したところで

Boy, Funny, Silly, Serious, Outdoor, Green, Plaid
「……で?」

こうなるのがオチでしょう。

まあ、冒頭でも述べましたが、あまり頭を動かさずに見るのが一番です。

テンションで乗り切りましょう!!

ああ、あと一つ重要なことがあります。

決して真似はしないでください!!

当ブログでも責任は取れません!!

要点へのヒント

全ての出来事には理由があります。その理由を追求していってください。

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