テーマは「怒り」ネガティブテーマは「???」怒るのはいけないこと?そういう人は大概、あなたに怒られたくない人。自由の道は怒ること。 理不尽に逆らえ 真の自由を手に入れる生き方 堀江貴文

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その他

こんな方にオススメ

  • 「世の中、なんか納得行かないことが多いなあ……」
  • 「いや、そんなのおかしいよ!いや、だって……あれ?なんでだろう?」
  • 「前科者の言うことなんて話半分で聞いておけばいいよ」

「こういう時に怒ればいいんだ!!」とわかります!!

最初に

バーサーカーのイラスト

著者からさよならバイバイした方もいるかもしれませんが、今回はホリエモンの愛称で知られる堀江貴文さんが書いた本です。

過去に起訴され前科がついたものの、絶大な経済力や影響力を持ち、そして様々な媒体から放たれるコメントがたびたび炎上している方……という認識で特に間違いはありません。ネガティブかポジティブかで言ったらややネガティブ感の強い人と言えるでしょう。

最も、他者からのネガティブ感の強い人というのはそれだけ自由に生きているということの裏返しでもあります(この本の著者とか)万人に受ける生き方というのはどこか忍耐、節制、規則、そして拘束されがちです。早い話が人に合わせがちになってしまうということですね。とはいえ、行き過ぎてしまえば、かえって他者に目をつけられより強い拘束を受けてしまうでしょう。やはり大切なのはバランスといったところでしょうか。

もっとも堀江さんの場合は、「傾いた天秤を自身の力で強引にまっすぐにしている」というのが個人的なイメージです。この本を読んでからさらに強くなりました。

当ブログを初めて以来、万人に受けることがポジティブなのかネガティブなのかは私の中でも答えが出ていませんが、自由を求める方は一度ごく一部にしかあてはまらないネガティブさを受け入れて見るのも決して悪くないと思います。

今回のテーマも「怒り」とさっそくネガティブ全開ですからね。最も真のテーマは別にありますが。

論理が基本

テーマは「怒り」ですが、その裏には常に「論理」が存在しています。

堀江さんはかつて一度逮捕されましたね。そして前科者になりました。そんな人間の論理に説得力はあるのか?と思う方もいらっしゃるかも知れません。

ですが、私はこう思います。

一度捕まって名声も権威も失い、そしていまも回復しているわけじゃありません。

だからこそ、不用意に人に好かれようとする綺麗事で丸める必要がなく、論理を追求し続けることが出来るのではないかと。

実際、理屈を説明されれば納得できることは多いです。とはいえ、堀江さんは1から10まで親切に説明してくれるほどは流石に親切ではないので、なかなか難しいかも知れません。

とりあえず、感情を捨てて論理で考えてみましょう。

論理の敵は大概感情、感情を怒りで叩きのめせ。

「こうした方が良い」「ああしたほうがいい」みたいな理屈が受け入れられない時、大概裏には感情が潜んでいます。

人道的、道徳的といえば聞こえは良いですが、自己満足、古き習慣への固執、誰かの個人攻撃への利用などの背景を考えるととても納得ができるものでは有りません。

「じゃあしょうがないな……」と諦めてはいけないというのがこの本の核の一つです。

根本から変えられないなら変えられるところから変えれば良い。納得させられるところから納得させれば良い。論理を積み上げても感情で責めてくるならば、論理を裏にした強固な怒りで攻めろというものです。

ちょっと堀江さんは怒りっぽいところはありますが、少なくとも感情のままに怒鳴り散らしているよくある迷惑な人ではなく、裏に合理性を秘め、理由もなく攻める人と戦っています。

道理に反する理不尽に強い怒りを秘めつつ、論理で攻めていき味方を集め、昔の習慣と戦う……さながら革命家のイメージが強いですね。

論理は橋のようなもの

ちょっと本とは逸れますが、私がブログを書くときにも参考にした本にこういう言葉があります

「論理と聞くと難しく思えるかも知れないけど全然難しくないのよ。論理は人と人をつなぐ橋のようなものだから」

沈黙のWebライディング ヴェロニカのセリフより

つまり、論理を使うと、本来理解し合えないような出来事でも人と人を理解できるようになるということでもありますね。

そして、もしなにか本や音楽を見て、感動して、それを誰かと共有できたのならば、裏には論理が必ずあるとも言われています。

つまりメッセージを発する人は必ず何かしらの論理を込めてメッセージを発信しているのであり橋を渡ろうとしなければ、つまり知ろうとしなければ、理解することは決してできません。

堀江さんがかける橋はなんなのか、そしてかけようと思っている橋はなんなのか?

「論理」の話でちょっと忘れかけているかも知れませんが、本来のテーマでもある「怒り」は橋を作る時にどういう役に立つのか?少なくとも1回では理解できないかも知れません。しかし、1歩進もうとすること、そして少しでも橋を作ろうとすることが大事なのです。

堀江さんは確かに普通の人とは色々な考え方や生き方が違うかも知れませんが、違う部分を説明するための論理の橋を様々な方法で作っており、手段の一つが「怒り」なのかもしれません。

「怒り」から何をあなたは伝えたいですか?

最後に

堀江さんは良くも悪くも革命家気質なところがあり、そして非常に頭が良いのは間違い有りません。論理で人を納得させる力が強く、なにかに取り込まれそうな危うさを感じてしまいます。

本人は否定しそうですが、間違いなく才能が溢れた存在で、劣等感だらけの私にとっちゃ近づくと考えただけで魂が削れていきそうです。最も、言っていることは当たり前であり、そして十分素人でも実行可能で、しかしなかなか結果は出ないようなことです。

とはいえ、感情的にどうしても納得ができないならそれでも構わないと思いますが、同じように論理で責めてくる人間への接し方の参考にもなります。

納得するにしても、全部に賛同する必要も考える必要はないです。個人の在り方、国のあり方、人のあり方、そして怒る方法についても割と広い範囲にわたって話している分、興味がある所をちらっと読むだけでも新しい世界の発見、もしくは自分の中に潜んでいた世界を見つけられるかも知れません。

恐ろしいのが前科者になることで絶望して、人生の終わりと考えている人が大半の中、堀江さんはそれすらも利用しているのです。完全から欠けた存在になることで完全よりも確かな存在になった……漫画のパワーアップ表現が似合いそうな理由はぜひ本を読んでみてほしいのですが、たしかに一番説得力があったかもしれません。

ネガティブ力の観点から見ても強力な人であることは間違いないでしょう。

それでも堀江さんに意見をしたかったり戦いたいのならば、感情のままに反発するのではなく、感情を論理に変換して戦いましょう。そして多くの人々を納得させ、動かし、彼すらも唸るような結果を出すことです。……正直私もどうすればいいのかはわかりませんが。

もう一つ、「怒り」の力は論理がなければ、かえって相手に利用されることになるかも知れません。実際相手を怒らせて、自分が有利な状況に立つように誘導するというのは古今東西であることです。

うまく怒れるようになる訓練を学ぶのは利用されないために非常に重要です。堀江さんに従うにしても反論するにしても十分に怒ってみましょう。

ネガティブテーマ

「怒り」がすでにややネガティブよりですが、もう一つは「欠陥」ですね。不完全だからこそ、堀江さんは完全無欠だったころより強い力を得たのです。彼が好きかどうかはおいといて、大いに欠けた部分を活かす力を学ぶのも手です。

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