※直接youtube様より埋込させていただいております。問題がありましたら削除します。
障害にも色々あります。
目に見える障害、見えない障害、わかりやすい障害、わかりにくい障害、それから隠せる障害と隠せない障害と様々です。
とはいえ、やはり普通の人として生きることが難しく、そして葛藤を抱えることになります。(テレビで有名な乙武さんみたいに障害をすべて認めてもらって生きていくという方もいますから全てがそうとはいいませんが)
そしてこれもまた全ての人ではない、というよりは、ほんの一部かもしれませんが、葛藤の中から強さを生み出し、様々な形で表す方たちもいます。
今回の曲は、障害を抱えたとある方が強さを持てるまでの自分の半生を歌った曲です。
普通の人生を過ごしたかった。
最初の歌い出しやPVの映像から彼の辛い過去が伝わってきます。
障害ということだけではなく、家族関係や、学校関係、そして人間そのものについて悩みなど、別の動画でも話されているのですが、彼は様々な問題や、苦しみにぶつかり続け、そして、辛いことを隠しているような生き方をしています。
誰かに常に馬鹿にされているような、自分は本当に生きてていいのか、どうして普通に生きることができないのか、そして強い苦しみをうちに秘めたまま、強引に生きていく様子が最初の歌詞で溢れて出ています。
とはいえ、歌を始めたきっかけ自体は好きだった先輩の気をひきたかったからという理由だったらしく、まだ、本気で音楽を始めたいという気持ちはなかったようです。
歌を始めたきっかけは些細なことだったかもしれませんが、内に秘めた痛みを隠して続けているうちに、彼に出会いが訪れました。
とある人、そして、仲間との運命の出会い
彼が出会ったのは後のすとぷり。のリーダーであるななもりさんでした。彼との出会いは様々な動画や、放送で語っていますが、相当印象的かつ、思い出深いものだったようです。
この間はずっと間奏なのですが、曲の中で一つの区切りとなっているほど彼にとっては重要な部分だったと言えるでしょう。
そして、声優として、歌い手として、そして、すとぷり。のメンバーとして、色々、悩んだり、家族や学校との兼ね合いなどで揉め事もありましたが、彼は決断しました。
決断する様子が曲に強く現れています。
”自分が”障害があるかどうかで何かを変えられない。
だったら、”自分で”変えるしかないと。
この場面に入るまでは黒かった髪の毛が彼のイメージカラーで赤色に変わり、ここから決意していく場面に切り替わっていきます。
変わっていく全て
前半はどこか、世間の様々な痛みや苦しみについて歌い、それをどこか我慢しているような印象ですが、後半になってから歌詞が大きく変わっていきます。
自分が、世界が、そして他の様々なものが。
同じ曲で同じ調子なのに、後半からは自分で変える、自分が変わるという決意を強く歌い、乗り越えていきつつも、弱い自分、そして過去の自分を認めるような歌詞に変わっていきます。
ごまかすようなポジティブさを見せるのではなく、弱い部分も、醜い部分も受け入れた自分で、そのまま進んでいくということを決意していく思いが伝わってきました。
そしてMVにある紙に書かれた最後の文字がこの曲の結末の全てと言えるでしょう。
総評
一つの物語と言える曲であり、強い気持ちが込められた曲でした。
ネガティブさを一気に乗り越えていくような後半の強さが印象的です。
莉犬くんは、かっこいい声も可愛い声も両方出すことができ、歌や声優活動、動画制作にも活かしていて自分の境遇を武器に戦っていると言ってもいいでしょう。
聞くだけで力をくれる曲として、紹介させていただきました。
余談
歌った莉犬くんは今もすとぷり。というメンバーで活動してます。(普段はニートキャラとしていじられていますが)
個人としての活動ももちろんしており、歌い手として他の方の曲を歌ったり、オリジナル曲を投稿したり、声優としても活動しています。
家族とももうだいぶ打ち解けた関係になっているようです。(ちょっと気まずい状態になることはあるみたいですが)」
音楽や活動が女性向けだのなんだの言われてますが、(私も友人に言われました。傷つけました。訴訟しましょうかね)なんだかんだで、20代を超えた大人でありながら学生のように振る舞う彼らを見ているとどこか微笑ましいというか自分が失ったものを代わりにやってくれている気分になります。
彼らはなおも、youtubeやツイキャスで、エンターテイナーとして様々な挑戦を続けています。
20代過ぎたいいおじさんに言われても喜ぶかどうかはわかりませんが、これからもひっそりと応援してます。
お願い
ここまで紹介してきましたが、一つお願いです。
あくまで、莉犬くんの持つ障害、そして障害と生涯について歌った曲を紹介しましたが、彼は普段から障害者であることを前面におして活動しているわけではありません。
更に言うならば、つらい過去を同情してほしいとか、あるいは誰かに寄り添ってほしいという気持ちで歌っているわけではなく(全くないとは言い切れませんが)あくまで、自分を好きでいてくれる人に対してもっと応えていきたいという気持ちで活動を続けています。
もし、当記事を読んで莉犬くんに興味を持っていただいたり、好きになってくださったらもちろん幸いなのですが。
最初に障害の同情心や共感で聞くのはいいですが、そういった感情を他の方に押し付けないようにお願いします。
莉犬くんはすべての人に理解されたいわけではなく、嫌いな人には嫌われてもいいから、好きになってくれた人のために活動したいという気持ちで歌っているのですから。
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