書いた記事もようやく30に行ったのでそろそろ歌に入りたいと思います。
ただし、著作権的な問題があるので歌詞を直接は書きません。(ちょっとだけ歌詞の中の言葉などは書くことはありますが)そのため、このブログを読む前、もしくは読んだあと、あるいは読みながら聞いていただけると幸いです。(とはいえ、MVに関しても語るのでやはり曲に集中して頂いたほうがいいと思われます)
あと、正直、音楽に関してはズブの素人ですので、感性のままこの曲について語りたいと思います。(多少、曲調と言う言葉は使いますが正直知ったかぶりもはなはだしいです)
なので、「そこ違うだろ」みたいなことを感じても、ご了承していただけると幸いです。
曲名
以前の記事にもあげましたが、私は異常なまでに劣等感が強いです。
詳しくはこちら。
障害のこともあり、障害以外のこともあり、とにかく永延と人と比べて駄目な部分を見つけてしまい、一日中へこんでいることがよくあります。
ある日、別のyoutuberで作曲をしている方の音楽を流していると、ふと目に入った動画がありました。
今回は「くらべられっこ」です。
初めて聞いたとき、声や映像などの性別は違うものの、
劣等感まみれの自分の全てにストン、と入るような錯覚を覚えました。
極限の劣等感を歌った曲
タイトルでも分かる通り、テーマは劣等感です。
初めて聞く方にとっては想像以上に劣等感、というより比べられることへの悲しみ、痛み、苦しみどこか少し開き直った感じで、しかし拭い去れない絶望感とともに、静かに語ります。
そして、必死に自分と他の優秀な誰かと比べようとする人間に対して、「比べないで」と懇願し続けます。もうわかってるから、言われないでも知ってるから、どうにもならないんだから、無駄だから、だからお願いだから比べないでと。
最初はつぶやくように、そして次第に叫ぶような歌詞になっていき、曲調もそれに合わせて激しくなっていきます。
MVはあくまで少女ですが……。
音楽に合わせて作られる映像をmusicvideo、略してMVというのですが(当たり前のようでごめんなさい。最近始めて知りました)
青い髪の少女が悲しそうな映像が流れます。しかし、歌詞は決して少女だけのものではありません。老若男女全ての人間があてはまるでしょう。
誰かと比べられること、馬鹿にされること、隣の誰かが羨ましいこと、そして、このままずっと変わらないんだろうなという諦めの気持ちを感じること。劣等生だった私ももちろんですが、少しでも誰か優秀な人が身近に、それも非常に近い場所にいすぎた人なら、この曲を聞いて自分のことに感じると思います。
「くらべられっこ」と続く言葉は何度も誰かに言われ続けたことを象徴しているみたいです。
もはや、呪いとも言えるでしょう。
少しだけ希望を見せます。
好きなもの、大切なものですら否定され、自分のことも自分の好きなものも嫌いになり、もう誰にも触れらたくないと思いつめます。しかし、その時、別の声が聞こえます。
本当に比べているのは……。思い出してと。
そして少女は、どうなったか。
実は最後まで聞いてもはっきりとした答えは出ていませんが、最後は明るい曲調になり、MVも明るくなります。
正直、劣等感について何か変わったわけでもありません。
自分の中で何か優れた部分を見つけたわけでもありません。
劣等感を気にしなくなった、というわけでもありません。
しかし、少女は何かに救われ、何かを見つけたと私は思います。
何かが何なのか、歌詞から判断すると、「自分で自分のことを許せた」という風にもとれますが、MVから判断すると別の誰かのような気もします。
劣等感で悩む少女と別の少女か、あるいは少女自身の別の姿かはわかりませんが、歌詞の中でも少女に呼びかけ、そして少女は拒絶します。しかし、最後は和解した、ともとれます。
総評
人は誰しもが、誰かと誰か、もちろん自分を含めて、比べあいます。それは人が一人でないことの絆の形でもあり、人が独立しているという証明でもありますが、一方で、劣等感という副作用を生み出します。
自分が自分と思い込んでいても、一人の力より、その一人を比べる多くの力には勝つことは難しいのです。
今回、主張したいことは一つです。
もしあなたが誰かと誰かを比べようとしたときに、このMVの少女のことを思い出してください。そして少女が本当に何を望んでいるのかを比べた人のことを思いながら考えてみてください。
比べるということは理性的であると同時に、非常に残酷な行いでもあるのです。
余談
ちなみに、この曲はRemixver(曲を新しく作り直すこと、要は別verのことです)のものもあり、個人的にはそちらのほうが好みだったりしますが、あくまでオリジナルはこちらの動画なので紹介させていただきました。
ツユというグループは他にも様々な曲を歌っていますが、基本的に少女、あるいは人間全体の劣等感について歌ったテーマの物が多いです。
当ブログにもぴったしのテーマのものも多いので近いうちにまた紹介いたしますし、もちろん、紹介前にあらかじめ聞いてくださっていただけるとファンの一人として幸いです。
次はこの曲の続編?とも言える物を紹介いたします。
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