オススメできる人
- 人生がつまらなかったり壁に行き詰まっているばかりで悩んでいる方
- ゲームにハマっている身近な人をどうにかしたい方
- ゲームにネガティブな印象を持っている方
※フロントページでも言いますが、今回からページ数も紹介することにしました。手前の数字があとがきを除く、後の数字があとがきを含めたページ数です。
皆さんはゲームにどんな印象を持っていますか?
正直あまりポジティブな印象を持っている方は少ないと思います。
時間の無駄、目に悪い、頭が悪くなる、コミュニュケーション能力が低下する、廃人になって人生真っ暗、などなど、ちょっと探せばいくらでも見つかります。そして、実際にゲーム関係の事件が起きたという話もちょくちょく見かけます。
ちなみに私はゲームにどっぷりハマっています。何せ姉のゲーム音を胎教にして生まれてきたものなので、生まれてきてからずっとどっぷりゲームにハマっておりました。何なら小学生時代はずっとゲームのことしか考えてなかったように思います。
大人になってからもゲームは普通にやってますが、やはり周りの声は厳しいものがありました(もともとニートに近い状態だったからというのも少なからずありましたが)
だいたい上のようなことを言われて育ち、しかしさながら中毒のごとくやめられず、ネガティブな印象が拭えず延々と過ごしていた時、この本に出会いました。
そう、まさに人生をゲームにするための説明書でした。
今からあなたがプレイするゲームこそ、スーパーベターと呼ばれるものです。
ゲームを人生に活用、人生をゲームに転用
当本は2種類の側面があります。ゲームの効力を現実に応用するか、現実をゲームのように攻略していくか。
ゲームの効力を現実に応用する話は実際のゲームが上げた効果、そしてゲームが好きな方ならば、ゲームのやり方にのっとったやり方で、ゲームをあまりやらない方ならば代用案やより実践しやすい方法を紹介します。
つまりゲームをしている人もしていない人も実践することができ、もし周りに協力者がいるのならば、ゲームの興味の度合いに関わらず、一緒にスーパーベターをプレイすることができます。
課題……この本ではクエスト(ゲーム用語の一つで本来の探求という意味や依頼といった意味もあります)と呼ばれていますが、とても多くちりばめられており、具体的な道具はほとんど必要なく、簡単にできるものから、ちょっと頭を使わないといけないものまで様々ですが、いずれも気軽な気持ちで楽しんですることができ、まさしくゲームのようにお気軽に達成感と成長感を得ることができます。(最初はちょっと感じるのが難しいかもしれませんが)
ちなみにゲームの効力を紹介する際、割と具体的に現実に存在するゲームが出てきます。とはいえ、「ゲーム好きなら当然知っているだろうから説明は省きます」なんてことはなく、ちゃんとどういうゲームなのかを説明した後でどのように現実に活用していくか、あるいは活用していた人がいたかを紹介してくれます。
じゃあゲームをやりまくればいいのか、というとそんなことはなく、ゲームに対する注意事項、あるいは適切な距離感なども教えてくれるので、むしろゲームをやりすぎてしまう人たち、あるいは身内の方にもオススメできる本です。
さながらミニゲームのように
ちなみに当本は非常にボリュームがあり、600ページ近い量があります。とはいえ、分けて読みやすく、それぞれのテーマが独立しています。
ゲーム好きなら誰もが知っている、そしてゲームをやってなくてもどこか憧れを持てるような行動、具体的には、自分を強くする、敵を見つけて倒す、クエスト(問題)を解決する、仲間を見つける、ゲームクリアを目指すといった章に分かれています。
興味を持った部分を見つけやすいですし、一部分も読むだけでもかなりのボリュームがあり、具体的な方法、成功体験、アドバイス、そして、著者から与えられるクエストと呼ばれる課題、といった感じでまさしくゲームをするかのように楽しむことができます。
好きなゲームを好きなときに、もし飽きたら別のゲームをすることもできる、と言葉に置き換えてもよいでしょう。
そして、全てのゲームをクリアしたら最後にとっておきのゲームがあなたを待ち受けています。(最もこのゲームを先にやっても良いですが、他のゲームをクリアしてからのほうが理解しやすいでしょう)
裏にある技術、そして可能性
ゲームの力、とか現実に応用、とか聞くと胡散臭く聞こえるかもしれませんが、そうでもありません。
科学的に実験して色々なものを試し、いくつかの答えがゲームにたどり着いたというものもあれば、著者が実際にゲームをやってみて確かめたり、いろいろな人にこのゲームのやり方(スーパーベター)を勧めたところ、様々な効果が出たりと、考察も実証もかなり繰り返されてきたみたいです。
というよりは、そもそもスーパーベター自体が人とのつながりを得やすくなり、さながら、本来は結ぶことができなかった人と人の関係ですら繋げられる可能性を秘めています。
お互いにわかりづらかったものがゲームという共通項、そしてさらに誰でもわかりやすくなるようなものに分解した結果がスーパーベターであり、人の可能性の一つとも言えました。
よくゲーム好きの冗談として、人生はゲームであり、ゲームも人生である、といった言葉がありますが、まさにそれを体現したほんと言えます。
総評
全体を通してややオーバーに書いているところは正直ありますが、ゲーム好きも、そしてゲームをあまりやらない人もゲーム、そして人生の可能性を生み出せる本と言えるでしょう。最近、あまり紹介してできていなかったネガティブ→ポジティブにする本です。
もちろん、純粋なゲーム愛好家の方だけではなく、ゲームにネガティブな印象を持つ方、ゲーム好きな自分に自己嫌悪を覚えてしまう方、ゲームがやめられなくなって困っている方、あるいはその身内の方、全てにおすすめしたい本です。
おすすめとしては日記感覚でこの本のように人生をゲーム感覚で楽しむ、いっそのことブログを初めて、人生をゲーム感覚にした記事を投稿していくのもいいかもしれません。
紹介されているコミュニティなどは英語のみのサイトも多いのでなかなかハードルが高いかもしれませんが、自分で作っていき、記録として残っていくあなたのゲームスコアと、セーブデータは必ず誰かの支えになります。
私ももし、複数運営できるならしてみたいと思えるほどでした(初心者は絶対やるなと言われているのでできませんが)
そこまで行かなくてもゲーム好きなら、あるいは自分で稼げる数字が何かしら好きならば、この本を読んで、活用していけば、今まで見たことがないながらも確実に成長していく自分を見つけることができるでしょう。
ゲームで強くなる……強くなるゲームをする……。きっとあなたは強くなれます。
要点へのヒント
ゲームが悪影響になる場合ももちろんあり、紹介されています。それはゲームをとある目的で使っているときですが……なんでしょうか?(正直要点とは言い難いですが、この本の重要な部分のひとつなので紹介します)
他は特にないのですが……。強いて言うなら一つだけ。
ちゃんとクエストはやってください。大丈夫です。やる気になったらそんなに難しくありません。でも一気にはやらないほうがいいです。少しずつやりましょう。
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