おすすめな人
- 勝負事が苦手な方
- 自分は優しすぎるという自負がある方
- 社会は結局勝負する場所だと思っている方
ネガティブ・ブレイク
人生は椅子取りゲーム、最後に残った人が最強!!
↓
他者に与えるのは最強すら超えます
最初に
今回は、本題に入る前にちょっと質問しますね。
世の中には今から挙げる3種類の人間がいます。
一人はギバー。与えることを何よりの喜びとし、とにかく人に喜びや恵みを与えるのが好きな人です。見返りなんて求めず、理由なんてなくとも、とにかく与えます。自分のことよりはチーム全体、あるいは組織全体のことを考える面も多く見受けられます。
二人目はテイカー。とにかく人からものをもらう、あわよくば奪おうとすることを中心に考える人です。仮に人に何かを施したとしても後に大きな見返りを期待している人であり、恩は受けて当然、もらえるものはたとえちょっと無理をしてももらいたい人です。
三人目はマッチャー。いわゆる、上記の二人の中間に属する人間です。恩には恩を、仇には仇を。ある意味割り切っている生き方であり、合理性を持っていると言えますね。
さて、早速ですが、上記の三人がとある仕事の競争をした場合、誰が一番成績が悪かったでしょうか?
答えはギバーです。
「ええ!?嘘つき!!さっき上の見出しで最強って言ったじゃん!!」とおっしゃる方、ごもっとも。しかし、これは純然たる事実です。
やはり人に与えてばかりの人間ですから、ついつい自分のことを後回しにしてしまい、なかなか自分のために動くということができないのでしょう。また、他人から奪うという性質を持つテイカーの存在もあり、ギバーは彼らから評価や実績を奪われがちになってしまうのでなかなか環境面でも厳しい一面があります。
では逆の話ですね。一番成績が良かったのは誰だと思いますか?テイカーでしょうか?マッチャーでしょうか?
……先に謝っておきますね。これもギバーです。
(まあ、タイトルの時点で多分バレていると思いますけど……)
「一体どういうこと!?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、シンプルに言いましょう。
ギバーは状況や考え方によって最強にも最弱にもなるということです。
人に無条件で与える姿勢は、相手もまたギバーだったり、あるいは前述の通りマッチャーだったりすればすぐとは言わないまでも、結局は与えるより多くのものが返ってくる事が多いのです。あなたも自分に優してくれる人には親切にしてあげたいと思ったことはないでしょうか?積み重なっていくのが成功者としてのギバーというわけです。
ただし、何も考えず、「とにかくものを与えよう!!」「自分のことより人のことを考えよう!!」というシンプルすぎる考えでは最弱ギバーまっしぐらです。「人としてはいい人だけどあまり近づきたくない……」と言われかねません。
自分だけが幸せになって周囲から疎まれるテイカーではなく、自分が犠牲になりながら人に与え続ける悲しいギバーでもなく、自分も周囲も幸せにする最強のギバーを目指してみませんか?
それならこちらの本が役立ちます!!
※楽天が商品を削除していたため、今回は普通の写真で紹介します。
読めば成功だけではなく、もっと大切なものも見つけられるかもしれません。
どんな本?
冒頭で言ったことがだいたい全てです。ギバー、テイカー、マッチャーを紹介したあと、ギバーの強み、注意事項、成功例、そして情報社会の時代において、よりギバーが強くなってきたその根拠なども説明し、他人のみならず、自分も含めて幸せにするギバーになる方法を教えてくれます。
そしてテイカーという奪う人間の特性を知ることで、危険な罠を避ける、あるいは彼らをうまく動かすという方法ももちろん知ることができるため、人生においてまさに攻防一体の本とも言えるでしょう(攻っていう漢字が適切かわかりませんが……)
すでにギバーである方の中には、「自分は人に与えてきたのに何も得られていない!!」「与え続けたのに最後は騙された!!やっぱりテイカーの方が得じゃないか!!」という方もいらっしゃるでしょう。
ご安心ください。すでにギバーである方にもよりよいギバーになるための情報がたっぷり詰まっています。テイカーやマッチャーとどう付き合っていくべきか。そして、ギバーがどう行動していくべきなのか。
読み勧めていけばあなたもきっと、ギバーになりたいと思い、すでにギバーである方はより一層励みになるでしょう。
おすすめポイント
ギバーの強みと弱み
ギバーが何故強くなってきたのか。それはSNSなどで情報が広まりやすくなり、ギバーとテイカーのそれぞれの経歴がわかりやすくなってきたからと言われています。
もちろん、すべての情報が正しいとは限りません。しかし優れた人は情報を見分ける力も強いもの、そしてそういう人ほどギバーに与えられた恩を忘れず、より強い繋がりを求めるため、ギバーは成功しやすくなったのです。
ただし、ただ「与えればいい」「尽くせば良い」というものではありません。「自分は人に与えて幸せにしている」という自覚、「自己犠牲ではない本当に自分がやりたいと思えること」そして何よりテイカーにはただ与えないことが大事です。テイカーには尽くしても、何も残らず、骨までしゃぶり取られて終わってしまった、なんて例は日本でも海外でも枚挙にいとまがありません。
ブラック企業はわかりやすい例ですね。ギバーの尽くす精神をフルに活用していると言えるでしょう。ただし、そんなわかりやすい例だけではなく、巧妙な詐欺や、狡猾なあなたの同業者、あるいは同僚さえもテイカーである可能性があります。
彼らとあってしまったら実害だけではなく、「もう二度とギバーになんかなるもんか」という非常にもったいない考えに陥りかねません。
ではどうしたらいいでしょうか?
ギバーのふりしたテイカーの見分け方
テイカーはわかりやすく「僕はテイカーです♪あなたのものを頂きます♪」なんて近づいてくれるわけではありません。大抵はギバーのふりをして「あなたのために」「社会のために」なんて立派な言葉を使いながらもあなたのものをとにかく奪うことだけを考えているのです。
「いやいや、それでも自分なら見分けられるって!!」と自信満々なあなたにまた一つ質問いたします。
とある二人のマネージャーがいて、それぞれスカウトしたスポーツ選手がいたとしましょう。なかなか結果が出ずにくすぶっていたとしてます。いつまでも見捨てずに彼に付き添ってトレーニングをするマネージャーと彼に才能がないことを諭し早々と別の道を奨めるマネージャー、どちらがテイカーだと思いますか?
答えは前者です。一見、優しそうに情が深いように見えますがその実、テイカーは自分の間違いを認めたからず、自分の経歴に傷をつけたくないがため、選んだ選手を見捨てるという選択肢をとるということができません。一方でギバーは自分の間違いを認め、他者への想いも強いため、あえて残酷な道を選ぶこともできます。
当書籍にも書いてある例ですが、「悪そう」「強欲そう」というだけではテイカーを見分けられないというのはわかっていただけたでしょうか?この本にはさらに様々なテイカーの戦略、性質、そして悪事がわかります。
一人称だったり、写真のとり方だったり、あるいは功績の考え方だったり……。隠しきれないテイカーとしての性質を少しでも知っておけば、少なくとも丸腰にはならずに住むでしょう。
とはいえ、人間社会は複雑です。相手がテイカーだったとしても付き合わなければいけないときもあるでしょう。そんなときはどうするか?
そう、残った一人の出番です。
マッチャーの防御力
ここまであまり目立たなかったマッチャーですが、非常に防御性が強いのが長所です。
「ギバーに対しては非常に強い恩を感じ、恩を返したくなる。一方でテイカーに受けた損害は決して忘れず、絶対に一泡吹かせたくなる」という性質があります。やや薄情に思われるかもしれませんが、決して一方的に搾取され続けるなんてことはありません。
その性質故に、テイカーも簡単にはマッチャーから何かを奪おうとはせず、損と判断した場合、他の手段、あるいは他の獲物を狙いに行くと言われています。
「テイカーを相手にするときは最強」といっても過言ではなく、更に言うには「守りにおいては万全」とも言えます。しかし、一方で「守りが強い」が故、テイカーやギバーほど積極性がなく、なかなか動けないという欠点があります。なので、ずっとマッチャーで居続けるというのは安心ではありますが、「成長」や「幸運」の機会を逃しがちになってしまいますね。
ギバーになるのでしたら、テイカーを相手にするときだけ、マッチャーになりましょう。難しいかもしれませんが、それがあなたを守るため、そしてより与えるべき人に与えるためになるのです。
注意点
実を言うとこの本には一つ完全に欠落しているものがあります。
それは、自分のことをギバーと思い込んでいますが、やっていることはほぼテイカーという人です。なにかしらの正義、あるいはあまり視野の広くない善が絡むとこういう方になってしまいがちです。
相手が本当に望んでいるものを決めつけないという意思やあるいは相手が欲しいものを考える知性は必要といったところでしょうか。ギバーだからといって性格が良ければ良いというわけではないということですね。
逆にこういう方と付き合う場合は、前に紹介したこちらの本がおそらく役立ちます。とはいえこういう方に結局はマッチャーとなるのが一番なのかもしれません。
要は相手に善意があろうと悪意があろうと嫌なものは嫌と言う勇気、そしてどうして嫌なのかが説明できる知性が必要という面では変わりません。
最後に言いたいこと
ここまで書いておいてなんですが、私は正直テイカーとしての生き方も悪くないと思っています。もちろん人として交流したいかは別ですが、ある意味何でもありのルールので、互いにぶつかり合い、そして最後に小気味よく勝負をつけて終わるみたいなものはそれはそれで憧れます。(日本のドラマでも悪VS悪みたいなものはありますし)
私が言いたいのは、もし世の中にそんなテイカーみたいにwin-loseの考えの人しか立派な人になれない、偉い人になれないと思っている方がいましたらそれは違うということですね。「お金や成功よりも大事なことがある」「人に感謝されることが幸せ」と、ついつい観念的な方向に持っていきがちなギバーでも決して損なだけ、愚かなだけな人生にはならないということです。
確かに覚悟は必要です。注意点にもあげたように、見返りを求めないのがギバーですし、もしかしたら一生報われない可能性もあるにはありますし、どんなに気をつけていてもテイカーに引っかかって傷つくこともあるでしょう。
しかし、正しいやり方、そして自己犠牲のないやり方で「与える」というのはやはり気分が良いものです。私もたまにボランティアに出かけていますが、感謝されるとか関係なく、なんとなく幸せを感じることがありましたが、それがこの感覚だとわかりました。
この感覚を得ることに非常に幸福感を得られるというのならば、今の自分を否定しないでください。目に見える成功を目指すのではなく、目の前にある幸福感を噛み締めながら、気がついたら成功していた、そんな道を目指してもいいと思いませんか?
それこそが当著、当ブログであげた、最強のギバーというものでしょう。
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