おすすめできる人
- ポジティブになりたいけど、できる理由がない人。
- 自分を否定してしまうのが癖な人。
- 頑張らなければ報われないと思ってしまう人。
おすすめできない人
とくにおりません。どこまでこの本を実践できるかは個人差がありますが、大切なのは一つだけです。
この記事でぶっ飛ばすネガティブ
「性格と能力が良くないと自己肯定できない」
最初に
自己肯定
できるようでできていない日本人の課題の一つです。「自分が好き」「自分はこれでいい」なんてはっきり言える人間はなかなかいないのではないでしょうか?「常に誰かと比べてしまう」「自分の不甲斐なさに落ち込む」そしてなかなか立ち直れなくなってしまう。個人差はあるとしても誰もが経験したことはあるでしょう。
もっともこれは日本人が謙遜を美徳としている部分もあり、「自分に満足しない」「成長を続ける」という長所もあるのも否定できません。「自分は完璧だ」「何もしなくていい」と思ってしまったら、何もしないのは道理なので、自分の不足を見つけやすいというのは良い特徴と思うのも無理はありません。
とはいえ、もしその国民性が生きづらさに繋がっているのであればコントロールが必要と言えるでしょう。不用意に自分を追い詰めたり、限界を超えるまで自分をいじめ抜いたとしても得られるものより失うもののほうが圧倒的に多いです。
自分を認めつつ、自分は駄目な人間なんかじゃない。価値がある人間、成長ができる人間、好きなことができる人間、と思いながらやりたいことや夢に向かって前向きに努力できるのが理想と言えますね。
……と言うのは簡単ですが、次のような事を考えてしまう人も多いのではないでしょうか?
「そんなこと言ったって……自分には能力がないし、見た目が良くないし、人望もないし、誇れる実績もないし、好きなことだってなにもない!!」
「私は自分を肯定できる”理由”なんてない!!」
※
※
※
わかります。その気持ち。私もそう思っていました。
でも、もしそうであるのならば安心してください。
「”理由”なんていりません」
自己肯定はあくまで自己肯定、深い裏付けが必要なわけでも、誰かに証明してもらうものでもありません。「そんな馬鹿な」と思われるかもしれませんが、今日紹介する本が証明します。
それがこちら
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自分を肯定するのに本当に必要なのは2つだけ。
「無条件」と「決意」です。
どんな本?
シリコンバレーにいた著者が、現地の人々の習慣、研究結果、そして自己の体験などをもとにして、決して下がることがない鋼の自己肯定感の作り方を紹介する本です。
「なんか洗脳っぽくない?」「すごい頑張らなきゃいけないの?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、もう一度言います。必要なのは「無条件」そして「決意」だけです。
つまり、私のような、そして当ブログを読んで頂ける方々のようなネガティブな人でも大丈夫です。
ただ、「すぐ」というわけにはいかないかもしれません。とくに自分を大切にする、自信を持つということが苦手な人にはちょっとずつ考えを変えていくことになるでしょう。
しかし、最終的には世間一般で言われている自己肯定感とは一味違う様々なメリットをもった”鋼”の自己肯定感を育て続けることができ、あなたのやりたいこと、あるいは夢や理想に向かって突き進む力を強めてくれるでしょう。
おすすめポイント!!
自己肯定に関する99%の誤解
そもそも当書籍の定義する自己肯定によれば、多くの人は自己肯定を誤解しています。
「いやいや、自分はちゃんとわかっているよ!!」と言いたげなそこのあなた。
「自分は誰かの役に立っている」
とか
「自分は○○ができる」
みたいな気持ちが自己肯定感だと思っていませんか?(まあ私も思っていましたけど)
確かに、自分に自信がついたり、強い行動の動機になるので、一見、「自分を肯定している」というように勘違いしがちです。
ところが、残念ながら上記2つの気持ちはそれぞれ、自己有用感、自己効力感といい、自己肯定と混在しやすい上に、混ざってしまうと非常に危険な状態になります。
上記のように調子が良いときならもちろん自分にとってプラスに働くこともありますが、ひとたび「自分は誰の役にも立たない」「自分は○○ができない」という気持ちになってしまうと、一瞬で自己肯定する理由が消えてしまいます。
そして自己有用感を高めるために、限界ギリギリまで体を酷使してしまった結果、倒れてしまうことになったり、自己効力感を高めるために自分に価値があることを証明しようとして無茶なことをしてしまったり……。より詳しくは本を読んでいただきたいですが決していいことだけではなく、かえって苦しい状態になってしまうこともあります。
上記は一例ですが、この本ではさらに細かく、4つの自己肯定感を上下してしまう要素を紹介し、自分を肯定する理由をこの2つの感覚に依存していることの危険さに警鐘を鳴らしています。
読めばあなたもきっと心当たりがあり、自己肯定感を誤解することの危険性が理解できるでしょう。
では結局、自己肯定感というものはなんでしょうか?
それは、役に立つ立たない関係なく、何かができるできないは関係なく、冒頭で言ったように
どんなときでも自分を”無条件”で肯定する
ことを当書では自己肯定と定義しています。
完全独立した自己肯定
どういったいい面があるか、と言われればたった一つです。
「何があろうと”自分で”コントロールできます」
成功しようが失敗しまいが、性格が明るいとか暗いとか、他人からの評価が高かろうが低かろうが
そんな外部要因とは一切関係なく
「無条件」で自分の味方でいつづけると「決意」し、「決意」しつづけること。
それが決して下がることのない完全な自己肯定を生み出すのです。
もちろん「自分はこのままでいい」「自分は最強!!」みたいな思考停止に陥れといっているわけではなく、「私はやりたいことができる」「私はこれをやったっていい」(もちろん犯罪はだめですが)という精神の安寧感、そして強い行動力を生み出すことができるようになります。
もう一度言います。今、ここで、決意するだけです。
あなたの性格がどうであろうが、環境がどうであろうが、周りが何かをごちゃごちゃ言おうが、関係ありません。
とにかく「無条件」で自分を肯定するだけです。たとえ自分に否定的な、ネガティブな自分だったとしてもです。
その恩恵はただ自信がつくというわけではなく、有事の際の防御、思いがけない幸運、そして確実な成長へ繋がっていくのです。
無理だと思いますか?それでもちょっとずつでもいいから始めてみましょう。
はっきり言ってしまうとこのことさえわかればこの本はほとんどお役御免ですね。
「言葉」「思考」「行動」の道標
とはいえ、理屈でわかっていても追いつかないことも多いでしょう。
そんな方のために、自分を無条件で肯定するための「思考」「言葉」「行動」の習慣を最後に紹介しています。
簡単にできてちょっとずつ変えられるもの、ちょっと大変ですが大きな効果が期待できるもの、考え方を変えたり、行動にして大きく変えてみたりと具体的な方針も示してくれるので、より効果を実感しやすくなるでしょう。
冒頭でもあげた「謙遜」をほどほどにするというのもワークの一つです。「やってはいけないものかも……」と思うかもしれませんが、科学的根拠や企業が取り入れて確かな実績があるものです。堂々と……できるかはちょっと微妙かもしれませんが、後ろめたいことを感じずできるものからやっていきましょう。
ただ、次に話しますが、仮にここにある「思考」も「言葉」も「習慣」もできなかったとしても、それを「条件」に自分を責めないようにしてください。
できそうな部分からちょっとずつ始めていきましょう。そして始める前に、絶対に「無条件」で自分を認めてあげてください。
ちなみに昼寝が良いと紹介されていたので、休憩時間で職場で寝てたら怒られました
注意点
気をつけてほしいのですが、この本で重要なのは一貫して「無条件」と「決意」なのですが、後半になっていくとなかなかシビアになっていきます。
最初はあくまでついつい無意識に抱きがちな自己否定をゆっくりと治していくことから始まるのですが、後半になってくるといじめ、犯罪、過去のトラウマ等など、頭でわかっていても許せないことを(あくまで自己肯定のためにですが)許す作業を紹介してきます。
この部分はなかなかハードルが高いと思うので、それこそできなくても自分を責めないでください。大切なのは一つだけです。「無条件」で、でも強い「決意」を持って自分を赦すところから始めましょう。
最初の数ページの大切な部分を読むだけでもあなたを無条件で愛するきっかけになりうるのであり、できない部分があっても落ち込まず、むしろそれすらも「無条件」と「決意」を持って受け入れてください。
他人を自分のために赦すのはそれからでも決して悪くないはずです。
最後に私への影響について
私がこの本を最後まで読んで思ったのは
「ポジティブでなければ自己肯定できない」というのも結局は条件付きの自己肯定感であることですね。
自分がネガティブであることを認めながらも、自己否定することはやはり多く、自己肯定できることはポジティブの強みなのだと思っていました。
しかし、この本を読んで、ネガティブでありながらも、そんな自分を肯定して、「ネガティブのままでもいい」「ネガティブな私も私の味方だ」と思う気持ちを大切にしようと考え直すことにしたのです。
言ってみれば、ネガティブなままで自己肯定感を持つことができたといえるでしょう。
私はネガティブなままでポジティブになれない自分の味方でありつづけるよう努力することにしました。ブログの更新がなかなかできなかったり、仕事がうまくできなかったりと落ち込むことも多く、自己肯定が下がっていると錯覚しがちですが、もうこれからはそんなこと関係ありません。
どんなときでも、自分と自分のネガティブさを大切にしていきたいと思いますし、これからもおすすめの本を紹介し続けます。
余談
自分のために他人を赦す……たびたび紹介しており、私がブログをはじめるきっかけとなった「両学長」も言っていることですね。
あの人の力は化け物染みていますが、その一端がもし「許す力」にあるのでしたらやはり私も目指してみたいところです。
関連書籍
MINDSET
この本でも度々取り上げられています。能力に絶望しないため、という部分で共通点があるのでしょうか?
お金の大学
余談で取り上げた両学長の本です。「自分のために他人を赦した」人の生き方についての本でもありますね。
嫌われる勇気
自己肯定感や、自己高揚感と繋がりやすい承認欲求を捨てる手助けをする本です。
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