おすすめできる方
- なにかにつけて甘えと言われることに納得がいかない方
- ネガティブはポジティブでしか解決できないと思っている方
- ネガティブを吸収しつくしたい方
皆様、以前に紹介した小説8050はご存知、あるいは覚えていらっしゃるでしょうか?
なければ紹介のリンク先を貼っておきますのでよかったら見ていってください。
背景に5080問題がありつつ、家族の問題に向き合っていくという話でした。そこで、5080問題について本格的に知りたいという方もいらっしゃったのではないでしょうか?
そもそも5080問題について簡単に説明すると、若い頃に様々な理由から部屋から出られない、あるいは社会的自立ができなくなり、その状態が全く解決せず、50歳になるまで親に依存してしまい、親子ともに苦しい状態になる、ということですね。
大人版引きこもりとも言われてますが、単純にそういうものとも言い切れません。昔からある状況ではあるものの、この問題自体は最近提起されたからです。
さらにこの本を読んで知ったのですが、30代までならまだ、引きこもりをサポートする機関などがあるのですが、過ぎてしまうと一気に対象外となってしまい、より一層外部から遮断されてしまいます。
本当に誰かを救うときに必要なことは何か。大切なことは何か。
その答えがこの本にあります。
どうすればよかったのかと言われて解決に悩む話
最初にまず、どうして5080問題と属される状態になってしまったのかという例が語られます。
外部要因の影響もあることにはありますが、やはり家族の問題が大きいです。
ただ、甘やかすということではなく、違った形で甘やかしてしまったり、あるいは、厳しくしすぎて家族の形が崩れてしまったり、単純にしてしまうとこのような言葉になってしまいますが、ならどうしたら良かったのかと問われると難しい状況です。
詳しいことは本を読んでいただきたいのですが、一つだけ言えるのはこの方たちも決して現在の状況と戦わなかったわけではありません。さらに言うのならば現在進行形で現状と戦っておられる方もいます。
ポジティブとネガティブが何か改めて考える。
解決法として意外な方法を述べています。
それは、現状を認めて、いかに自分が苦しくなくなるかを考えることです。(そのためにどうしたらよいかという部分はネタバレです)
そのためにはどうしたらいいのか、誰に何をいえばいいのか。
この本の著者の方は当事者と話し合って解決の方法を探っていきます。
誤解のないよう言っておきますが、この著者の方は現状維持で良いとは言ってません。ただ、当事者の方の裏にある苦しみを一度取り除き、現状を楽にすることで打破しようとする考えをもって取り組んでいます。
「ポジティブに考える」と言われて、果たしてこの考えが出るでしょうか。どうしても私は「現状維持(現状ではなく)でいいと認める」あるいは「外の素晴らしさを伝えて外に出させる」、ひどいときとは「本人のためだから多少強引に外に出す」といった親のためのポジティブ理論みたいなイメージしか浮かびませんでした。
最もネガティブにも「状況を今のままに受け入れる」みたいな性質はあります。
つまり、この解決方法は、本当の意味でネガティブをポジティブに変えた解決方法と言えるのではないでしょうか?
大切なのは問題を力づくで解決することではない
当事者になってしまい、問題が焦ると、とりあえず適当な施設に相談したり、多少強引でも状況を打破する方法を取ってしまう方が少なくないみたいです。
そして、さらに人間不信が加速したり、親を憎む心がより強くなったりで、余計自体が悪化することもあります。
私ももし、あのまま引きこもり状態を続けていたらこのような状況になっていたかと思うと今でもぞっとします。そして、できることなら私が思う最悪の未来、いや、それ以上の未来となってしまった方のために何かできないかとたまに考えてしまいます。
不用意に突き放したり、けなしたり、責めたりしても絶対に問題は解決しません。少なくとも私が悩んでいた時は、さんざんやられましたがそれが治るきっかけにはなりませんでした(荒療治という言葉はありますが、あれは何人に一人という基準でしか解決しないことが多いことを覚悟で望んでいるので、一般的な解決方法になりえないことが多いです。それでも解決していると思っている方はこちらがオススメ)
親が悪い、子が悪いと言いますが、状況によりけりです。責めるのではなく、1度考えをゆっくり変えていくことが一番重要です。ポジティブなやり方、ネガティブなやり方、ポジティブに向かうか、ネガティブに向かうか、全てを試してみるのもいいと思います。
単純にポジティブやネガティブと言っても色々あります。単純な善悪ではないのです。
そしてその中で一番楽な状態に一度だけでもいいのでなってみることですね。外から見たら楽な状態に見えても、実際は非常に苦しんでいる、ということも少なくありません。私も何度も見てきました。
苦しみがなくなれば気力が湧いてきて、きっと自然に、体が楽に動くようになります。
総評
自分たちは一生懸命働いているのに、こんな人たちを活かすために働いているのではない、という世間の声が聞こえてきそうですね。
そもそも、そんな現状をただ受け入れられる簡単な解決方法なんてできるわけ無いと思った方がいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から言いましょう。
手段は色々あります。正解かどうかはおいといてですがね。
実は近々紹介しようと思っている本の中に一つの答えがあります。
もったいぶるつもりはありませんが、近々、紹介しようと思っているので是非ネガティブ心を忘れないようにしつつ、飲み込まれないようにしてください。
ネガティブの行き着いた先にしか解決できない道もあるのですから。
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