こんな悩みを抱えていませんか?
誰かから優しい言葉を言ってほしい
不安になることが多い
本当は大丈夫じゃないのに大丈夫という言葉を使いがち
そんな方へオススメ!!
大丈夫じゃないと言っても大丈夫です!
最初に
皆様は、「大丈夫」という言葉にどのような印象をお持ちでしょうか?
言われれば、不安を残しつつも安心するのではないでしょうか?不安で仕方ない時、悩みを抱えている時に、「私は大丈夫」「きっと大丈夫」「あなたは大丈夫」という言葉をかけられると、やはり心が落ち着いてくるものですよね。
では言う方に回るとどうでしょう?全てとは言いませんが、無理して言うことが多くないでしょうか?
「相手を心配させたくない」「甘えているって思われたくない」「頼れる人が近くにいない」といった様々な理由や悩みが原因で、もう疲れ切ってしまったり、そろそろ休みたいと思っても言ってしまう言葉が「大丈夫」だと思います。自分目線だったり相手目線だったりして印象が変わる言葉であり、ポジティブなようでネガティブな言葉とも言えるでしょう。
しかし、決して「大丈夫」であり続ける人などはいません。物事がうまく言っている時はそのまま勢いにのってしまい、逆に停滞してしまっている時は、状況を打破すべく全力を注いでしまう……無理をし続けていても、今をなんとかしたいから思わず「大丈夫」と言ってしまうこと……皆様も覚えがあるのではないでしょうか?
そんな、大丈夫とついつい言ってしまいがちな人にオススメなのが今回の本です。
『大丈夫じゃないのに、大丈夫なふりをした』(著:クルべウ 訳:藤田麗子)
少し、肩の力を抜いてみませんか?あなたが思っている以上に「大丈夫じゃない」と言うことは大切なのです。
どんな本?
様々な場面で思わず「大丈夫」と言ってしまいそうになりそうな人に、「頑張ったね」「大丈夫じゃなくて良いんだよ」「たまには休んで良いんだよ?」と声をかけてくれるような優しい本です。そして、頑張る時はどういう時なのか、いつ休むべきなのか、といった様々な場面で役立つ人生の指針となる言葉を教えてくれます。
仕事、家庭、人間関係、無理しがちなこと、嫌なことを我慢することに対し、様々な人が助言や慰め、少し厳しめの言葉もありますが、それでも優しさにあふれていると感じることができる文章でした。
1つの章、1つの助言はそんなに長くないので、空き時間、特に突発的になにかに落ち込んでしまった時に読むのがオススメです。もちろん、どこから読んでも全く問題はありません。
本の中で様々な人と出会いますが、読み終わったとき、「こんな人がそばにいてほしかった……」と思えてしまいます。自然と心が落ち着いて、休みたくなるでしょう。
おすすめポイント!!
「大丈夫じゃない」と言えるようになるための様々な要素があります。
優しさに救われます。
この本のメインテーマである、「大丈夫じゃない人」へ向けて優しい言葉や考え方、ちょっとだけ厳しい言葉がたくさん詰まっています。
自分は「大丈夫じゃない人」じゃないからそんなの必要ない?
なんとなく、「休むことは許されない」と思いこんだり、「悩んでしまうのは甘え」だと考えてしまったり、「他の人はもっと頑張っている」と比べてしまって、いつまでたっても休めず、そして「大丈夫」と言い続けてしまう……そんなことに覚えがありませんか?
なぜ、今「大丈夫」と言わなくて良いのか、休んだほうが良いのか、そして動かないほうが良いのかという利点や経験なども教えてくれるのですが、何より、誰かに向けて放った優しい言葉が非常に共感できるものが多いので、自分が言われたかのような気持ちになれます。
読んでいくと、休むことへの罪悪心がなくなっていきます。すごい目から鱗!と思えるようなアドバイスではなく、本来はわかっているはずのことをそっと後押ししてくれるような印象でした。そもそも休むことが大切なのは当たり前だからこそ、多くの人が忘れがちなことです。だからこそ、理屈よりも優しさで溢れて共感できる言葉が心に染みていくのでしょう。
ちょっとでも苦しいと思った時に読むと、だいぶ心が救われる気持ちになります。
悩み事や不安を消せます
今まさに、様々なことで悩んでいる方へはぜひ読んでほしい本です。私が過去に悩んだり、苦しんでいたことの多くに対する悩みの解決の仕方が書いてありました。とはいえ、科学的根拠があるわけでもなければ、アドバイスをくれた人間が必ずしも大成功しているというわけではありません(そういう方もいますが)
悩みそのものを消すというわけではなく、悩みに対する向き合い方を変えてくれる印象でした。今考えている悩みはもちろんのこと、将来的に増えていく悩みに対しても戦う術を身につけることが出来ます。人々が「そんなことで」と悩んでいるような悩みでも当事者にとっては大きなことが多いです。
ただ一度読んでも本当に苦しいとき、何も頭に入らないぐらい悩んでしまっているとこの本に書かれていることすら忘れてしまうかもしれません。もし読み終わったら、あなたが仕事をする部屋の本棚においておくことをおすすめします。
「仕事の気が散る!!」とおっしゃるかたもいらっしゃるかもしれませんが、この本が気になっているときこそ、あなたは「大丈夫じゃない」ので、きっとまた肩の力を抜くことができるでしょう。
「大丈夫」と「大丈夫じゃない」について考えられます
「大丈夫」はポジティブな言葉なんでしょうか?
確かに「大丈夫です」と言われれば安心しますし、自分が大丈夫と言えれば、強くなれた気がします。決してネガティブなだけではないのでしょう。
ただ、強すぎて危険ではないものなどはこの世にはありません。
誰かに「大丈夫」と言われ続け、頼りがいを抱いてしまうと、いつか誰かのことを盲信してしまうかもしれません。そして上記にも挙げたように自分が「大丈夫じゃない」としても、「大丈夫」と言い続けてしまえば、いつか疲労しきってしまうでしょう。
やはり、大切なのはバランス調整ということです。もちろん、人生は「無理をしなきゃいけない時」「きつくても大丈夫と言わなければいけない時」はあると思いますが、そんな時に「大丈夫」は一種の鎮痛剤、つまり痛みを先延ばしするためだけに使われてしまいがちなので自覚しなければいけません。
そんな大丈夫という名前の鎮痛剤に頼りがちな人への依存脱却に役立つのが当書籍とも言えるのではないでしょうか?常にポジティブに「大丈夫」と言い続けるのではなく、時にはネガティブに「大丈夫じゃない」と言い切れることは決して悪いことではありません。
変わらなくたって良い、変わるために挑戦してみてもいい、でも、「大丈夫」と言い続ける必要はありません。
本当に苦しい時は何度でも読み返してください。倒れそうになった時に、そっと支えてくれる、そしてしばらく支えになってくれる、そんな本だと思いました。
「大丈夫じゃない」と言えることは自分を大切にすることに繋がるのです。
ちょこっとダメ出し
優しい分、主観混じりの言葉も多く、最後は自己責任となってしまうところはあります。
終わりに
私も「大丈夫じゃない」けど「大丈夫」ということが多いので、かなり共感できる内容でした。
なんとなくの不安の解消から深刻な悩みの向き合い方まで様々なことを教えてくれる本です。
読めばきっと他人のペースに併せて大丈夫と言い続けるのではなく、自分のペースで「大丈夫」と「大丈夫じゃない」を使い分けられるようになるでしょう。それは自分のやりたいことをやりつつも、相手を思いやることもできる「自由」に繋がっていくのです。
私ももっと「大丈夫じゃない」という言葉を言えるようにしていきたいと思いました。
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