今回は本や映画の紹介を少しお休みして、読書についてお話ししたいと思います。もしかしたらそもそもこのサイトを見つけた方も読書が苦手な方もいるかもしれません。
今回は読書の技術について私が知っていること、さらにあまり知られていないことをお伝えしたいと思います。
かなり面白い読み方を紹介していくので、参考になれば幸いです。
初心者向け、読書の基本
基本的に読みたいところを読む
最初から最後まで全部読む、あるいは、しっかり読み込むみたいなことが古くからの教えではありますが、無駄にハードルをあげてもつまらなくなる上、結局どこが大切だったのか、あるいは自分は何のためにこの本を読んだのか理解できなくなります。(もちろん単に読みたいから読むでも全然かまいませんが)
気になったところを途中から読むのもよし、最初だけ読んで興味がなくなったらやめるのもいいですし、結論を求めて最後にいきなり飛ぶのも大丈夫です。
基本的に読書は自由なもの、ということを前提に置きましょう。
内容を忘れても気にしない
本の内容を読んで、全然頭に入らないと落ち込む方がいますが、全く気にする必要はありません。私なんぞも結構よく忘れるタイプです(笑)
もちろん、仕事や趣味などで必要なことはありますが、その場合はもちろん読み返せばいいだけで、自己啓発本や小説の展開などは自分が気に入った部分だけ覚えておけばそれでいいのです。
借りている本などでは、覚えておかないとと力を入れ気味ですが、そんな時こそ最初にゆっくり読みつつ、後から紹介する流派などを活用するのがお勧めです。
無理に暗記しない
さっきの話と通じる部分がありますが、いちいち小説では登場人物、啓発本や知識の本などの専門用語を出るたびに頑張って暗記しようとすると読み終わるのに膨大な時間がかかる上、結局わからなかったという事態に陥りがちです。
木を見て森を見ずという言葉がありますが、全体を大きく読み切ると個別の部分がよりわかりやすくなったりします。また、大切なことは後半になるほど多くなったりしますので序盤で体力を使い切らないことが大切、ということですね。
小説でも前半から中盤にかけて物語の中で何が、誰がピックアップされているのかを理解することが重要になりますが、頭に自然に入った部分だけでよいと思います。例えば私が好きな三国志などは、よく人物が多すぎて覚えられないという声を聞きますが、正直、よっぽど名前が良く出てくる人物以外はほっといていいと思います。(1巻どころか1章以内に死ぬこともよくありますし)
目次を軽く見通す。
癖として身に着けることとしては圧倒的にお勧めです。目次だけ読んでもさっぱりわからないことはありますが、それはそれで読んだ後にいい刺激になって頭に定着しやすくなるので無駄になることはありません。
どれくらいじっくり読むかはこの後紹介する流派によっても異なりますが、無理にじっくり読まなくても流し読みするだけでもいいですし、ましてや暗記などする必要もありません。
最初の段階で物語の核、あるいは全体が薄くでも理解できればあなたも目次マスターです。
また、ほんの選別の際、目次を見て自分に合わない、単純につまらなそうと感じたら読むのをやめるという方法も試しておくとよいでしょう。(ライトノベルとかぶっ飛んだタイトルが多いものだと難しいですけどね)
読む目的を考える
ちょっと身構えた方もいらっしゃると思いますが、難しいことはありません。ものすごくシンプルに簡略化すると読書の目的は次にあげられたものになるでしょう。
- 楽しみたい
- 色々な考えを知りたい。
- 色々な知識を知りたい。
- 問題を解決したい
- 誰かに読めと言われた(笑)
- 早く読む練習をしたい
- 頭が良くなりたい
- 達成感を得たい
目的によって読み方も変わってきます。楽しみたかったりいろいろな考えを知りたいのならば最初から最後までじっくり読むのも特に問題はありません。(もちろん、前に言ったように読みたいところだけ読むのもokです)
しかし、自分や他の人の問題を解決したかったり、誰かに、例えば上司などに命令されて何か無理やり読まされる場合は読む部分を極力減らしたい、あるいは重要なところだけを読んで覚えておきたいと考えるのが自然です。
もちろん、後から他の部分が重要になったり、あるいは気になる部分ができたりすることもありますが、気にする必要はありません。また読み返したり、他の本を参考にすればよいだけです。その方が新しい発見などもできたりして結果的に良くなることも少なくありません。
目的に合わせて、様々なやり方を知っていると、本によって変えることで効率的かつ効果的な読み方ができます。(私ができているかと言われてると確かにそれは微妙な部分はありますが)
もちろん、一つのやり方をきわめて、効率を上げるの決して悪くありません。色々試していろいろなやり方を合わせるのもよし、一つに極めて欠点を自分で直していくのもよしです。
というわけで次から紹介していきます。
中級者向け?2つの基礎的な読書流派紹介
ここから色々な本を日常的に読んでいてこんな読み方を知りたい、あるいは今の読書のやり方がいいのかわからない、という方のために様々な読書流派を紹介いたします。(※流派は私が勝手に名付けました)
自分に合うやり方が色々あり、どのやり方も私なりに考えたメリットとデメリットがあるので参考にしてみてください。
ちなみに、読書術の本とかにはたまに超人しかできないようなぶっ飛んだやり方もありますが、そのようなものは紹介しないのでご安心を。
流派① 予習流
その本を読む前に、ネット検索で関連ワードについて調べたり、目次を見て事前に自分で考察した後で読むやり方です。もともと勉強などでもまず自分の力でやってみてわからないところを先生に聞いてみるというやり方が推奨されることが多いですが、このやり方は本を先生に見立てて行う読書術ですね。とはいえ、勉強みたいに無理に力を入れなくても、軽く行うだけで全然okです。
メリットとしては、わからない部分を読む前に明確にすることで本の大切な部分に気づきやすくなったり、あるいは考察してみた結果が正解だったとしても不正解だったとしても頭に強い刺激として残り、内容が入りやすいといわれています。単純に記憶として残るだけではなく、頭をかなり使うので知恵も知識も身につきやすい一挙両得の読書術と言えるでしょう。
目次を見る習慣がつきやすくなるという面も外せません。目次ほど予習に向いている項目はなく、仮に他の本で情報を得たとしても目次の時点で答え合わせをするというやり方にすることで、さらに効果を高めることができるでしょう。
デメリットは、作者やその分野について偏見を持ってしまうと、事前の考察が不正解と本に書いてあったとしてもそのまま正解と自分の中でみなしてしまう、という部分があります。こうなってしまうとせっかくの読書で得られるものも少なくなってしまい、以後似たような本を読んでも頑なに結末を変えたがらなくなってしまうということもあります。柔軟な考えを持つことが大切ですね。また、同じ理由からこの読書術を行う際にレビュー系統の活用はお勧めしません。どのような著者でもやはり良く思わない人がいて、偏見が身につきやすくなってしまうからです。
お勧めの使い方
ネットで何でもわかると言われている世の中だからこそ活用できる読書術と言えるでしょう。ある程度わかっている、あるいは想像がついている分野の本を読むときにお勧めです。
流派② 復習流
予習ときたらあるだろうなと思った方、まさに正解です。と言っても予習型もそうですが、無理に勉強みたいにとらえなくても軽く読んだことをメモしてもう一度読んでみるといったやり方です。それも難しいなら少し目をつぶって読んだ部分を思い返すだけでも構いません。人によってどれくらい読んでから復讐をするかは異なりますが、短い人の場合は30ページや1章毎に、長い人に至っては1冊読んでから復習に入る人もいます。
メリットとしては後でメモをとらなければいけないと考えることでゆっくりでも確実に読み込むようになり、本への理解力が深まり、さらに、そこから自分の考えを応用しやすくなるの発想力も生まれやすくなります。また、メモとして残しておくことで決まったファイルに保存し、あとでさらに今まで読んだ本の復習をする場合にも役立ちます。
復習に復習を重ねることで、確かな知識の安定を得られやすくなる、勉強としての読書などには特におすすめです、。
デメリットはとにかく時間がかかることですね。隙間時間を活用して読書をする場合、読書やメモの間隔があいてしまい、メモの難易度が上がってしまいます。また、苦労に見合った分、絶対正しいと思いがちで、その本の内容を過信する可能性もあります。予習型の場合は読む前の自分に頑なになってしまう可能性がありましたが、復習型の場合は読んだ後の自分に固執しないようにすることが大切です。
お勧めの使い方
予習型とは逆にあまりわからないジャンル、例えば法律やAIなどを学びたいときにお勧めの読書術です。他には、一時的に借りている本や大きくて部屋の置き場に困っている本など、後で遠くへおいてしまうような可能性が高い本などでもこの読書術を使えば安心できるでしょう。ちなみにメモを取る場合でも取りすぎてはいけません。最高でもA4の紙の表裏ぐらいがお勧めです。
思ったより普通ですか?ご安心ください。
この後、予習型と復習型の応用編に入り、もっと面白い読書術を紹介します。
しかし、少し長すぎたのでいったん今日はここまでとします。その分応用編はじっくり説明しますので待っていてくださいね。
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