「成功」のポジティブの中のネガティブを探りましょう!!天才と成功と欲望と青春。重なった先の答えは。ザ・ソーシャル・ネットワーク

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突然ですが、皆さんは成功者のことをどう思っているでしょうか?

この場合の成功者はひとまず、お金を稼ぎ、有名な人間になったという意味とします。

同じように成功したいと思うでしょうか?それとも、成功した人たちは裏でろくなことやってないだろうなと思ってしまうでしょうか?あるいは、成功できるのは天才か、もっといえば努力の天才以外はそういった成功者になれないと思っていらっしゃるでしょうか?

このように思ってしまうと否定されるのが世の常です。しかし、このブログはネガティブコントローラー、ネガティブもポジティブもすべて受け止めて調整し、適切な力にするのが目的です。建前も本音もすべては人生のために活用すべきです。

では、今回は人々が抱きがちな成功に対するネガティブ感覚をさらに考えさせる映画を紹介いたします。

ザ・ソーシャル・ネットワーク

今も様々な人々が活用しているとある超有名ネットワークを作った人物のドキュメンタリー映画です。

あらすじ

超天才といえるほどの頭脳、そして、人の心をつかむ術を持ち合わせていながらも落ち着きと常識がぶっ飛んだ一面も持ち合わせているマーク・ザッカーバーグが主人公です。

彼は物語序盤でいきなりフラれ、その腹いせに彼女の悪口をブログで書くという暴挙に出ます。

このブログが多くの人に見られ、当然、非難も受けたものの、同時に一目置かれた結果、とあるサイトの立ち上げの協力を依頼されます。しかし、マークは一言「協力する」と言ったきり、実際には一人で動きだします。とある考えを内側に潜めながら……。

しかし、なんと実はこれはすべて回想でした。現在の場面はマークが裁判にかけられており、彼が何をしたのか、何をして大きな成功を得たのかが質疑応答された後、再び回想シーンへ戻っていきます。

回想の中で良くも悪くもネットワークという繋がりが新たな繋がりを起こしていき、徐々に今の裁判の状況にどのように発展したのかが見えてきます。

喜びや葛藤、嫉妬、裏切り、そして大きな野望が渦巻き、いまや多くの人が趣味から就職活動、経済活動、社交行事において必須のネットワークの完成、そして完成までの裏側の物語です。

あ、失礼、言い忘れてました。

そのネットワークの名前は、

あのFacebookです。

テーマは成功への道ではなく、道の途中の争い

成功者の話には間違いないですが、よくある努力や障害を乗り越えるといった映画ではなく、大半は裁判から追想するといった展開から予想できる通り、成功の裏側の闇の部分、特に成功にはつきものの他者との争いを描いた物語といえるでしょう。

ぶっちゃけ言いますと、成功のための苦労をしている描写はほとんどありません。あまりに天才すぎて物事がトントン拍子で進んでいき、人を置いてきぼりにしてしまったゆえのトラブルがメイン、と言ったところでしょうか。

冒頭から争いはすでに始まっており、というよりは争いながら物語は展開していくと言ってもいいでしょう。この裁判は大きなお金が動く深刻な裁判なのですが、前述したとおりマークは落ち着きがなく、常識もないので、少し面白めの成文多めに描かれています(ギャグシーンというほどではないですが)

お金と、そして迷い

繋がりが広くなっていくにつれ、薄れてしまう繋がりもあります。

そもそも、物語の最初から恋人に振られ、そして友人への嫉妬などもあり、マークは最初から最後まで彼らに負けない何かを作りたかった、さらに言えば彼らに自分を認めさせたかった、といった一面も見られます。そしてそのための手段を選ばず、自然と強くなる繋がりがある一方、弱くなっていったつながりもありました。

とある登場人物の登場により物語は一気に加速していきます。ここで振り落とされてしまう人物も出てくるのがドキュメンタリーらしいリアルを感じさせました。

ただ一方、友人にしても恋人にしても完全につながりが絶たれたかというと、そうでもない奇妙な描写もあります。

主人公は確かに適切な方法を取り、そして結果的に超がつくほど大成功をあげましたが、一方でその成功のためにとった手段については迷ったり葛藤していたりする部分が見られました。(描写はやや薄目ですが)

人が成功するにつれて何かを捨てなければいけないのは世の常ですがどの選択肢を選んでもやはり後悔してしまうこともあるのかもしれませんね。

最後のとある一言

最後に冒頭にも述べましたが、成功者は結局、どういう人間なのか。これはもちろん成功者にもよりますし、さらに言えば見た人の解釈にもよると思います。

しかし、全体的にこの映画の主人公にあまりいい印象を持つ人はいないのではないでしょうか。そもそもあらすじでも紹介しましたが、同じことをやったら軽く大学生活が滅びるぐらいのことはしています。(マークが気にしてないだけで、かなり嫌われていた部分もあったみたいですが)

一方で、主人公は完全に悪人かと言われると映画を見ているとそうとも思えません。詳細は省きますが、葛藤や迷いを少なからず抱えており、実は裁判においても自分が有利になったとしても間違いは間違いと否定しているシーンなどもあります。

これに関しては物語の終盤に出てくるとある女性が一言述べています。

「あなたは最低ではない。けど~~~」

恐らく多くの成功者が、それも悪く見られがちの成功者を表すいい言葉だと思いました。もっと言うならば、この言葉がマークの、そして映画の全てを表していると言っても過言ではないと思います。

~~~の部分を何と言ったかは映画で聞いてください。

総評

今や、GAFAという言葉のFに当たる部分でもある超有名SNS、Facebookのドキュメンタリーでしたが、ある意味、成功者にネガティブな印象を抱くのには非常にいい映画です。

そしてさらに言うならどうしてネガティブな印象を抱いてしまうのか考える助けにもなり、そのように考えるところからネガティブさを克服することもできるでしょう。

マークは間違いなく天才ですし、常人が同じことをできるかなんて問いすら馬鹿馬鹿しいですが、もし自分がマークだったとして、何を捨てるか、もしその何かが大切なものだったとして本当に捨てられるかどうか、批判するのだったらじゃあ自分だったらどうしたのか、そしてこの「自分だったらどうしたのか」すら何かを捨てることについて他人からどう批判されるのか……。

ちょっと目が回ってきました(笑)

要はマークがネガティブな人物に描かれていることにより自分だったらどうするかの考えにふけるのもいいですし、単純にこの天才的な成功者にネガティブな気持ちを持つことで違う形の成功者を目指すエネルギーにもなります。

エネルギーの確保として、ドリンク剤の代わりにこの映画はいかがでしょうか?

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