結論:記事を読んでほしいなら相手の感情を湧き起こすが手段の一つ。ならば、こういった本は最大の教科書のはずです!
※当ブログでは、作品の考えに合うものを青、合わないものを赤、読むことによる利点になるものを緑で色分けしています。
最初に
「あれ?今回の本は?」と思った方、少々お待ち下さい。
さてさて1週間に一度の更新を目指している本企画も第三回、私にしてはよく続いている方だと思います(自分目線で自分を上から見る器用な技術)
私もまだまだ実績のある方々の教えをうけつつ書いているのですが……教えだけを受けていても自分で考えて身に着けなければ結局なかなか成果は育ちません。というわけで「今回はどうしたらブログを読んでもらえるか?」ということについて考えていきたいと思います。
学生のレポートを教師になりきって読むのもよし、ちょっとでも参考にしてもらえそうな部分がありそうでしたブロガーの同志として読んでいただけると幸いです。
ブログを読んで貰う方法は様々な方法、もっというのならば要素がありますね。文章が読みやすい、読み手に伝わりやすい、ためになる情報が多い、そして、感情を呼び起こしやすい……もちろんジャンルによっても違いますし、雑記ブログか特化ブログに関してもまた違いますね。
今回は「相手の感情を呼び起こす」というやり方にフォーカスしてみようと思います。
小説などをメインとしているのでなければ、優先順位は決して高くないかもしれませんが、それでも無機質さを感じる文章は読んでても面白くありません。真面目な文章を書くにしても相手に”真剣さ”という感情を伝えるのも一工夫必要になりそうです。
一方、感情を引き起こすことに躍起になりすぎて冗長な文章になってしまい、結局最後まで読まれないとなると本末転倒です。このバランス感覚がなかなか難しいですよね。
今回は究極的に短く、そして感情の一つである”恐怖感”を呼び起こす本を見つけてきましたので紹介します。
その名も
『10文字ホラー』氏田裕介編
どんな本か?
難しいことは何もありません。句点を除くたった10文字でいかにホラーを伝えるかという言葉がまとめられた本です。10文字だからと侮ることなかれ、文字通りたった10文字でゾクッときたりとゾワっときたり、ジワジワ広がってきたり……突然「怖い!!」と叫んでしまうようなという恐怖を味わえます。
「でもプロが書いたものなんでしょ……そんなの真似できない」と思った方!
実はこの本は10文字ホラー大賞という企画で応募された作品の数々で言い方は悪いですが、要はアマチュアの方々が書いたものですが、しかしその着眼点は目をみはるものです。
頑張れば(本当にものすごく頑張ればですが)「自分でもいいものが思いつくかも!!」という気持ちにもさせてくれます。
もちろん優秀なもの、あるいはいかに感情が沸き起こっているかの基準で選ばれているのだと思います。
とはいえ、参考にするのはプロレベルが書いたうますぎるものではなく、自分より1つか2つぐらい上のものが良いとよく言われていますので、ちょうどよく学べると思います。
ホラーの種類と活用法
当ブログルールとしてネタバレはできないので、内容の紹介はしませんが、代わりに私が(勝手に)恐怖の種類をジャンル分けしてどういう形でブログの参考にできそうと思ったのかを書いてみました。
正直、実績もなにもない人間が、「とりあえず考えてみよう」という形で考察したものですので、お気軽にお読みくださいませ。
直球に怖い
思わずその場を想像してしまったり、あるいは誰かがそばにいるような感覚を誤認してしまったり……(誤認ですよね?そうですよね?そうだと言ってください!)文字通り、直接的表現で恐怖を伝えてくる10文字です。
当書籍だと、一番多いジャンルですが、その分恐怖の伝染能力はおそろしいものがあります。
もう本当に心に直接冷水をかけられたかのような一瞬で来る不意うち的な怖さです
味わうと、なかなか忘れてたくても忘れられないというのはホラーの強みでもありますね。直接的表現なので、言われなくてもわかるとか、ただ言っているだけ、みたいにおっしゃる方も間違ってはいませんが、意外と当たり前のものをひたすら集めていると思わぬ発見があるものです。
ブログで言うのならば結論をどう伝えるか、という部分に役立つと思います。結論というのは言うまでもなく一番伝えたいことの一つになりますので、衝撃が強ければ強いほど相手に伝わりやすくなります。
また、ブログが書けなくて、アイデアだけをメモに詰め込もうとするときに、「短文で自分に何かを記憶させたい」という時にも参考になりますね。こちらもまた、衝撃が強ければより記憶に残りやすくなりますので。
じわじわと怖い
「いやー別に怖くはない……いや怖いわ!!」とちょっと時間差があるパターンです。文学などに活用される文字の面白さという観点ではこちらのほうが重要視されている傾向があると思います。
難しいということではないのですが、一瞬立ち止まらさせて、そして一瞬だけ考える……後に話す内容の効果を上げる言葉、いわゆるフリによく使われる技術だと思いますが、10文字ですのでフリもオチも同時に成り立たせるのは秀逸だと思いました。
こちらはリード文を作る際に参考にすれば役立ちそうですね。じわじわと興味をひかせて、そして一気にドン!という衝撃を与える……皆様もこういう形の文章にしたいというイメージを持った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もちろん、この10文字ホラーはあらすじなどなく、10文字で全てが完結していますが、ブログをリード文、アオリ文、本文、まとめ……まとめてみるとそれぞれに役割があり、それを短文でスッキリまとめてみたいというのは決して間違ってはないはずです。
意味がわかると怖い
実はこの「意味がわかると怖い話」自体をいつか記事にしようと思っています。
「え?これどういうこと?」と考えてしまい、そしてよーく文章を観察してみたり色々調べて
「わかった!!」
となった途端に
「ゾゾゾゾ」
としてくる怖さです。例えで言うならサスペンスがミステリー強めの謎解きとするのならば、こちらはホラー強めの謎解きといったところでしょうか?
上記の時間差で恐怖をじわじわと怖いと比べるとわかりづらさも増しますが、より達成感を得ることができるはずです。
昔はネットにあがったりしたものが、あまり有名なジャンルではなかったのですが、今は携帯アプリで様々なシリーズで出ていてそれなりに人気があります。
私も好きなジャンルで色々なものを読んでいましたが、数は少ないものの、まさか10文字で表現できるとは驚きでした。
つまり、たった10文字でホラーとミステリーと謎解きを詰め込んだことになります。
ぜひ、活用したい技術ですね。
活用法としては「まさに私のブログのようにネタバレはしたくないけど、面白さを伝えたい」みたいなジャンルに丁度いいと思います。
相手に調べたり考えさせること、というのは相手に手間をかけさせるものであり、本来は歓迎されるものではありませんが相手に過程を楽しませること、という形に落とし込めれば、独自のジャンルに変化させられると思います。
……私のブログがそれほど独自なものになっているかどうかは正直、「できてないな〜」という評価をせざるを得ませんが。
ブログで必要とされることが多い情報を伝えるのにここまでやる必要はあるのかという疑問はありますが、感情を伝えるという面には一種の極地といえるかもしれません。もちろんネタバレなのでどういったものがあったかは言えませんがぜひ探してみてください。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
もちろん普通に読んでても怖くて楽しい本ですが、考察してみると様々な面で活用できそうです。
今回の企画はあくまで「短い文章でもこれだけの効果が出せる」ということを私自身が実感できたということを話したいのであり、決して「ホラーだったらブログで稼げる」と言っているわけではないことをご留意くださいませ。
また、恐怖で脅すような文章を書いて相手に言うことを聞かせようとするのもあまりよくありません。恨みを買いやすいからです。あくまで技術を参考に、恐怖を楽しむのは自分だけにして、相手により良いものを伝えるための方法として活用しましょう
ホラーだけではなく、感動やユーモア、そしてただの日常なども短い文章で突き詰めれば表せます。実際に10文字作文という形で様々な企画を行っている方もいらっしゃるみたいです。
一方でやはり初心者だったら説明はくどいくらいがいいという説もあり、(実は前回紹介した本にもこの説は書いてあります)とにかく短ければ良いというものではないですけどね。
具体的な指南書ではないので、自分のものにするのは難しいと思いますがきっと学べることはあり、もっと言うのならばこういった企画に参加した事自体をブログのネタにしたり、あるいはブログ仲間と協力して企画を立ち上げてみるのも面白いかもしれませんね。(私は友達少ないのでできそうにないですが)
では、最後に私がパッと思いついた10文字ホラーを一つ。
足が早くて食べれない
コメント