お勧めできる人
- 楽に生きたい人
- 自分を責めがちな人
- 世間や社会に納得がいってない人
努力。
とにかく力強いこの言葉は、多くの人々を魅了し、そして多くの人々を苦しめていると言えます。成長したり、何かを得るためには重要な要素であることは否定しませんが、「努力が足りない」と思ってしまうと、成長の代わりに自分を傷つけ、あるいは成長そのものを止めてしまうきっかけにすらなりえます。
自分語りになってしまいますが、私も色々過去に努力し、失敗しては傷つき、成功したと思っても失敗と同じくらい傷つき、全てが嫌になったことがありますし、世界には報われている人ばかりが強調されますが、報われていない人は決して少なくありません。
本当に努力はそんなにたくさん必要なのでしょうか?
この本は一つの答えを出してくれます。
著 ひろゆき(西村博之)
もう1度「努力する」という方向を見直してみませんか?(余談ですが今まで読んだ本の中で恐ろしくシンプルな外観です。まさに1%の努力)
著者の人生観と教訓
この本は著者であるひろゆきさんの人生観、および人生観や情報から学んだ教訓などを紹介していく構成になっています。
ひろゆきさん自身が「自分ではあまり働いてこなかった」と自覚して生きているので文字通り彼自身から色々学ぶ本と言えるでしょう。
読んだ印象としては「努力しなくてもいい」というより「最低限以上に努力してはいけない」ということが強いです。努力しなかったからこそ、ひろゆきさんは自分が望んでいるように生きられた、チャンスを逃さないで生きることができたと書いてあります。
どうやったら努力しないようにできたのか。あるいは、努力させようとするものに対抗できるのか。
そして、自分は何に努力を向けるべきなのか。
ひろゆきさんの人生観から考えてみるのも、ひろゆきさん自身の主張から考えてみるのも、どちらも楽しいです。
必要なことは最小限に
「本を書いている時点で努力しているじゃん」とか、「こんな分厚い本を読みたくない」と不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
ご安心ください。
本当に必要な部分は最小限の太字でしかありません。そして、実は最後のページに要点が49個のセンテンスでまとめてあります。
身もふたもない言い方をすると書店で立ち読みできるなら逆から読めば要点を数分で理解することができます。
※店員さんに怒られても当ブログでは責任をとりかねますが
さらにどちらかと言えば目次よりも後ろのまとめの方が目次に成り得るので、後ろから読んで気になった部分を本編でもう一度じっくり読むという方法もあります。
もっともその要点だけでは、なかなか突拍子もないものも含まれているので、結局は本文を読むことになるかもしれませんが。
結局は……。
1%の努力をどこに向けたのか。この本では著者の方が見つけた答えを最後の方にちゃんと書いてあります。(どちらかというと前半と中盤は著者の人生観や努力しないようにする方法を中心に書かれています)
一方で、やはり「著者の答え」であって「貴方の答え」になるかはわかりません。つまり、「~しろ」「~しなくてはいけない」と言っているのではなく「~するか選べ」ということですね。しかし、あなたが「1%の努力」で済むための方法のヒントもこの答えの中に含まれていると思います。
もう一つ、読んだ感想として、この本は「自分を守る本」という側面もありました。
努力させようとする何か、苦しい思いをさせる何か、好きなことができないようにする何か、他にも様々なものがあるあなたを苦しめるものから自分を守ることができます。
もし、貴方が本当に楽に生きたいと思っているならば、守ったあとで改めて自分の努力が最小限でいい方法を見つけることができるでしょう。
この本はどちらかと言うと1%の努力で”すむ”ための方法というよりは1%の努力で済むものを”見つける”ための方法を書いているのかもしれませんね。
総評
どこかリアリスト的でもあるネガティブ論と、最終的にポジティブになる方法、ネガティブとポジティブを併せ持った本です。
一つ言えるのはこの人の生活そのものが楽に生きることを知っている人の生き方です。客観的に見てもひろゆきさんは今、人生を余生のように、すなわち楽に生きています。
それが天才によるものなのか、はたまた、たぐいまれなる努力によるものなのか、はたまた数人しかつかめない運によるものなのか、あるいは望めば誰もが手に入るものなのか。
是非、この本を読んで判断してみてください。
基本的に、仕事でも趣味でも、そしてこの本のように生き方でも理想のやり方を見つけたければ、自分の理想を探し出して調べてみるというのが一番手っ取り早い方法というのは様々な場所で推奨されていますので、もし彼のような人生に(明確に口に出して言えないとしても)憧れているのであれば読んでみる価値はあります。
全てを参考にすることはこの本に限らず、必要はないとは思いますが、書店で見つけたら後ろから読んで一つでも興味があったら読んでみて、自分に合っていたら全体を読んでみるというのもいい読み方でしょうね。
※もう一度言いますが書店の人に怒られても責任はとれません
泣かれても責任はとれません
余談
ちなみに、ひろゆきさんは自分の話の要約などが嫌いな方らしいので、紹介とはいえこのブログも見つかったらおそらくケチョンケチョンに否定されると思います(笑)
youtubeなどで質問者の相談に乗っていることもあるらしいので興味がありましたらそちらも検索してみてください(ただし、ちょっと重い内容などもあります)
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