神とダメ人間ののんびり会話があなたの常識を粉々にする!?神様とのおしゃべり 著 さとう みつろう

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とくにお勧めできる人

・自分の何が悪いかわからない人
・何かわからないけど苦しんでいる人
・ポジティブでもネガティブでもない別の視点の話が欲しい人

突然ですが、皆さん、瞑想ってご存知ですか?やったことはありますか?

「朝早くから寝る前などとにかく短時間でもいいからやったほうがいい」とちらほら聞いた方もいらっしゃるのではないのでしょうか?

理由としては、頭の疲れが取れる、集中力が続きやすくなる、純粋に健康にいい、などがありますね。やると人生が変わるというお話も一度聞いたことがあります。

社長になれた、大金持ちになれた、大統領になれた、と。正直瞑想に繋がっているのかどうかも微妙な話も多いですけどね。。

さて、本題です。今回はその瞑想をしていたら上にあげたどれでもないとてつもない経験をした男の人の話です。

Q:瞑想したらどうなったか?

神様とのおしゃべり 著 さとう みつろう

A:神様が現れました

緩く流れる日常や常識に対する不満を神様が一刀両断

この本の登場人物は主に二人です。

かなりさぼり癖がひどいうえに現実に不満ばっかり言っているサラリーマン……とはいえ2児の子を持ち職場でそれなりに評価もされているどう見たってなかなか幸せそうな男、みつろう。

もう一人は瞑想したことによって現れ、「お前の願いを叶えてやろう」と言い、みつろうを導き、突っ込み、そして常識や価値観を壊すような大きな話をする怪しげな自称神様です。

基本的には、みつろうが(しょーもない問題がきっかけで)悩みや常識を語り、神様が突っ込んだり荒唐無稽な、しかし最後には納得してしまうような話を繰り返していくといった調子ですね。

みつろうが日常の中にボケまくり、神様が突っ込むやり取りは完全にコントであり、その一方で、神様の語る理屈は恐ろしく深く、そして間違いなく普通に生きていては聞けないような斬新な教えです。

ページ数は多めの583ページほどあるのですが、会話形式で読みやすく、わかりづらい箇所は神様が深く教えてくれるのでそこまで苦にならないので、コントみたいな会話のノリが好きな人はスラスラと読み進めることができるでしょう。

常識の破壊力かつお手軽さでいうなら爆弾そのものといっていい本です。

やや危なげな解釈もあり?

ただ、この本が少し危ない部分もややあります。

本筋とは別の問題なのですが、例えば「宝くじが当たったら人に隠すな」というような解釈をさせかねないような描写もあります。

すぐに実行したり、人に話したりすると、間違いなく一般常識のある方からは変な目で見られるような考えや教えも多いです。

多くの読書術の本では目次を読めば、その本の趣旨や主張がわかりやすいと言っていますが、大きな章の題名はまだしも、小さな題名はかなり独特なものが多く、スラっと呼んでしまうと間違った解釈をしてしまう可能性があります。

ですので、1回読んだ後ももう1回読み直してみるといいでしょう。あるいは行動してみてからちょっとおかしいなと思ったらもう一度読み返す、というのもお勧めです。

この取り扱い注意感も含めて、あなたの中の常識や価値観を破壊するというこの本はまさに爆弾という表現がぴったりだと思いました。

ポジティブでもネガティブでもない考え

この本は「神様」が語っているのでポジティブ寄りの内容が多いと思う方もいらっしゃると思われますが全くそんなことはありません。

かといって完全にネガティブ寄りの話でもありません。

実はこの本の教えは一つのことをずっと貫いています。

「すべてのあなたの願いはすでに叶っている」

本当はこの教えを真っ先に紹介した方がよろしいのでしょうが、言われても簡単には納得しないでしょう。

全ては「解釈」の問題であり、あなたの問題でしかない。物事が良く見えるのも悪く見えるのもあなた次第だと。

この考え事体は割とありきたりであり、反論要素も多いでしょう。しかし、ありきたりで済まされないところも深く掘り下げ、広く網羅します。反論もちゃんとみつろうがあなたの代わりにしてくれます。

かといってこの本はなんでも良く受け止めろと言っているわけでもありません。あなたがどう受け止めているかをちゃんと理解しろ、それがあなたの願いなのだから、ということです。

どう願うか、そして願ったらどうなるのか、ここで単純に書くより多くのことをこの本を教えてくれます。

章のタイトルにはにはポジティブでもネガティブでもない考えと書きましたが、あなたの力の出し方がポジティブ方向なのか、ネガティブ方向なのか、そのどちらにしてもこの本は活用できます。

あなたが力を出せるように物事が動くことをあなたが願ったのですから。

総評

おそらくこの本に書いてあることを理屈っぽく真面目に説明したものを他の本にまとめたらかなりハードルの高い話になるでしょう。

本の厚さに敬遠してしまうかもしれませんが、実際読んでみるとかなり雰囲気はゆるく、しかし、聞いたことのない考えや理屈をとにかく知ることができます。難しい話ですら身近なわかりやすいものに例える表現力は素直に称賛しました。

それはいい部分もありますし、きっと悪い部分もあります。あなたが信じてきたものが壊されることだってありますし、納得できない部分もあるかもしれません。

しかし、現状に苦しみや、どこか満たされない感覚があるのならば、一度手に取ってみることをお勧めいたします。

この本の作者であり、登場人物でもあるみつろうさんのように悪いようにしか解釈ができなかったことがいいように考えることができるかもしれません。

爆弾は使いようです。この本があなたの苦しみを粉々にすることを祈っております。

余談

ちなみに今回のこの「解釈」の話ですが、ペルソナ5というゲームを知っている方なら意外とわかりやすいものも多いかもしれません。

あの有名な大乱闘スマッシュブラザーズでも出ているキャラクターなので意外と聞いたこともあるのでしょうか?

この本を読んだ後でゲームをやると普通の人より一層楽しめることでしょう。

ゲームとしても完成度が高いのでお勧めいたします。

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