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不定期番外編シリーズ、今回はハリーポッターシリーズです。
説明不要の大ベストセラーですね。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでテーマパークが出来たり、映画も大ヒットしたり、番外編にあたる作品が出たりと、世界に通じる1大ジャンルとしての地位を確立しています。
現代でも十分に通じるワクワク感、そして外見だけでもわかる分厚さ、さらには現代へのさりげない皮肉と様々な特徴があります。最近は軽めの文庫本などもありますのでお好みでそちらもどうぞ。
一応、子供向けっぽく紹介されていることも多いですが個人的な見解を言わせていただくなら、児童書として通じるのは、ギリギリ4巻まで、特に7巻はもはや当ブログの番外編ではない記事に紹介できるほどのドロドロネガティブ物語です。
最終巻ですので必然的に多くのキャラとお別れをすることになるのですが、作者が執筆を続けている中、とある人物が死ぬとわかったら作者の旦那が「嫌だ!殺さないでくれ!!」と泣きながら妻にお願いしたという噂もあるほどです。
まあ、結局、死んじゃいましたけど。(軽く言ってますが私もけっこう悲しかったです。というか泣きました)
最も、ハリーポッターシリーズのネガティブというのは「死」だけではありません。手のひら返しをひたすら繰り返す世論、人種だけにはとどまらない生物差別、生まれの格差等、魔法と関係ない現代社会の問題も山程あります。
せっかくの番外編なので1冊1冊ちょっとずつ語っていきます。ただ、やはり長くなってしまうので今回は1〜3巻までにしますね。
ちなみに個人的な解釈ですが、本を読んだあと映画を見れば面白さが増し、映画を見たあとで本を読めばわかりやすさが増します。これまた、お好みでどうぞ。
最後に大切なことが一つ。
ハリーポッターシリーズは壮大なファンタジーや魅力的なキャラクターももちろん特徴の一つですが、それ以上に各巻にちりばめられたわかりやすいものからさりげない伏線が特徴の一つとなっています。
なので
絶対に巻数の順番は守ってください。
あらすじ
物語が始まる前は「例のあの人」と呼ばれ、名前を読ぶことすら恐れられた人物が魔法界を支配していました。「例のあの人」に狙われた人物は誰一人として生き残りはしませんでした。
当時、赤子だったハリー・ポッターを除いては。そして、彼を狙った夜、「例のあの人」は姿を消し、世界に平和が訪れ、人々は喜びに満ちていました。一方ハリーは自身は無事だったものの、両親を殺されてしまったことから身寄りをなくしてしまい、魔法学校の校長であるアルバス・ダンブルドアによって人間である親戚に預けられます。
彼は叔父と叔母に厄介者扱いされ、従兄弟にはいじめられ、つらい日々を過ごしました。魔法学校の招待状、そして両親の知り合いであるルビウス・ハグリッドが来るまでは。
魔法学校に通うことになったハリーは生涯の友となるロン・ウィーズリー、人から魔術の才能が目覚めた存在である「マグル」ながら圧倒的な秀才ぶりを見せるハーマイオニー・グレンジャー、そして様々仲間たちと出会い、魔法学校の日々を過ごしていきます。
同時に、「例のあの人」との長く、苦しい戦いも始まっていくのです……。
ハリーポッターと賢者の石
あらすじのように大きく壮大な物語が始まります。ちょっと分厚い本で章題以外は挿絵もないので子供だと読むのが大変かもしれませんが、読んでいくとハマる可能性大です。この厚さを克服できれば読書に対するハードルも下がりますので試して見る価値はあると思いますね。
あとにも続いてくる設定も多く登場しますが、ひとまずは楽しむことを優先して読み進めていきましょう。大丈夫です。主人公のハリーも魔法学校のことを全く知らず、彼と一緒に学んでいくことになるのですから。
面白いのはハリーのことを知らない人間はいないということです。しかし先に述べたようにハリーは人間に育てられたので魔法世界の知識がまるでなく、有名なことに戸惑ってしまいます。
有名というのは必ずしもポジティブではない、ということですかね。
しかし、賢者の石というのはRPGやファンタジーでは王道かつ重要な道具なので最初から出てきたことに驚いた人も多いのではないでしょうか?
まさに、この賢者の石を巡り巡って、裏に潜む壮大な闇、そして大きな戦いがまだ魔法使いであることを知らされて間もないハリーに襲いかかるのです。
ちなみに伏線が多いことで有名な本作ですが、さっそくいくつか伏線が出ます。実を言うとちょっと覚えておくのが大変な伏線なのですが、まあ出た時は出るとわかるので、忘れても問題ないです。少しだけ言うのならば1巻、2巻先でわかる話でもないので。
わかった時に1巻をもう1度読み直してみるのも良いでしょう。
ハリーポッターと秘密の部屋
ミステリーとホラーのような特徴を持つ巻です。前作でもその特徴は少しありましたが、全巻を見渡してみても特にその傾向が強いですね(謎と伏線という面に関しては全巻徹頭徹尾ありますが)
友人の家族や新しいクラスメイト、特殊な種族などがまたゾロゾロ出てきてまた記憶力のない人(私みたいに)は悲鳴を上げたくなったと思いますが、大丈夫です。この巻だけの付き合いも多いのですし、しばらく出てこない人も多いので。
さらには重要なアイテムや勇ましい戦い、序盤から早速始まる大アクションなど1巻のインパクトをさらに塗り替えられ、全く退屈させません。
そして、当ブログ的にポイントなのは、ここからちょっと人の都合良さの側面が出てくることです。ハリーがとある疑いをかけられるのですが、今までの人気っぷりが嘘だったかのようにヒソヒソ話、陰口、指差しなどが横行します。
有名だった分、あらぬ疑いをかけられる……人の醜さというべきか弱さというべきか運命というべきか……。
頼りになるキャラのリタイアや何より、敵がどこから来るかわからない、というホラー展開、さらに誰が犯人かもわからないが身内にいるというミステリアスっぽさも増しています。
とはいえ、児童書としての雰囲気はこの巻と、次の巻までは保っているのでお子様も安心です。
ハリーポッターとアスカバンの囚人
「アスカバン?アズカバン?」となるのが今作のタイトルです。実は個人的には非常に好きな巻だったりします。
色々もやもやしていたことが解決したり、たいして気にもしなかったことが伏線だったとわかったりと、ハリーポッターシリーズの裏の面白さがこの巻からちょっとずつ顔を出してくるからです。
また、秘密の部屋より今後に影響する重要な人物が多く登場します。特に、1巻から謎だったハリーの両親に対する話題なども出てくるので読み応え抜群です。
ハリーの明確な成長、わかりやすく言えばパワーアップや、今後も重要になる数々の道具など、ファンタジー、もっといえば、ゲームなどが好きな方は特にお気に入りの巻かも知れません
あと、めちゃくちゃチョコレートが出る回です。読んでいたら、現実で食べたくなるのもわかりますが、食べすぎにはご用心。
余談ですが、私は大阪のテーマパークであるUSAに行った際、ハリーポッターの蛙チョコを食べたのですが(原作では動きますが、リアルなものは当然動きません。当たり前ですが)なんというか、質量が膨大で一度に食べようとしたので非常に大変でした。これをバクバク食べる原作のキャラたちは一体……。カードのおまけがあり、原作では様々な人が集めていると言いますが、もしリアルで収集しはじめたら血糖値関連で病院送りは避けられないでしょう(ちょっとずつ食べる分には良いですが。あと容器もなんかやんかでおしゃれでしたし)
……すみません。脱線しすぎました。
今巻ぐらいまでなら児童書としての体裁はちゃんと守っている感じがあります。(4巻から明確に「区切り」がつくと言っても過言では有りません。
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さて、今回はここまでですね。
次巻以降から上下巻になり、より読書レベルが上がりますが、気になる終わり方をしているのでどんな年齢でも読んでしまう人は読んでしまうかも知れません。
まあ大人向けの描写(性的なもの)はないのですが、残酷なシーンはそれなりに多いのでほんのちょっとだけ注意が必要です。
誰もが知っている作品でネガティブに負けないようにネガティブを知っていきましょう!!
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